コカイン


 コカノキ科コカ属の葉に0.5〜1%含まれ、抽出されるトロパン系アルカロイド。標高1500〜4000mの温暖多湿な谷が適地、葉の収穫は年3〜4回行える。塩酸コカインは白色の結晶または粉末で、味は苦く舌を麻痺させる。
 南アメリカ原住民はコカ葉を疲労回復・精神高揚に用いる他、傷に塗布すると痛みを軽減させるなどに利用。戦中戦後は局所麻酔剤として1〜10%溶液が粘膜の麻酔に適するので、眼科・耳鼻科で用いられた。現在は覚醒剤と同様性欲を昂進させる効果から、セックス・ドラッグとして用いられる。
 薬理作用は、
@ 中枢神経興奮作用により陶酔感の出現。
A 交感神経の伝達物質ノルエオイネフリン(ノルアドレナリン)、その誘導体エピネフリン(アドレナリン)の作用を増強。交感神経末端から放出されたノルエピネフリンは神経末端などに取り込まれ、一種の不活性化を受けるが、コカインはこの取り込みを抑え、ノルエピネフリンの作用を増強する。コカイン使用時は他の合成局所麻酔剤と異なり、エピネフリンの併用は避ける。
B ノルエオイネフリン作用増強の結果、心臓促進・血管収縮を起こすが、大量摂取は心臓抑制・血管拡張が起こり、血圧が低下する。末梢神経麻痺・局所麻酔剤として用いる。
 中毒量=0.1g、致死量=1.0g。
 慢性中毒は食欲不振・下痢または便秘・不眠・精神障害、鼻粘膜の壊死・鼻中隔欠損を起こす。禁断症状はモルヒネより軽い。
 急性中毒は眩暈・顔面蒼・散瞳、重症では精神錯乱・酩酊・振戦・悪心・幻覚・幻聴が起こり、てんかん性痙攣から中枢性呼吸抑制を経過し死亡する。急性中毒は2時間経過すると助かることが多い。

 コカインは基本的に鼻で吸引する。効果は2時間続きその後比較的正常な状態に戻る。最初は吐き気など不快感を伴うが、二回目から陶酔感が生まれ、おしゃべりになる。中毒が進むと身体全体が痒くなり、絶えず皮膚を爪で掻きむしる。更に中毒が進むと精神錯乱状態になり、痴呆状態に陥る。

パスタ
 コカ葉を科学的に処理して得られるパテ。普通黄色〜褐色でたばこのように吸われる。体躯に対する害は強く、即時に精神的依存が現れる。価格はコカインより安い。

クラック
 コカイン(未精製物でも可)に重炭酸ナトリウム・エーテル・アンモニアを混ぜ、コカイン塩基を取りだした物。
 火で焙り吸煙する。コカインより強烈・即効性を持ち、吸煙後5〜10秒内に効果を発現する。ただし効果維持は数分間で終わるため、再吸煙を繰り返し依存症になる期間が短く、現時点でもっとも危険な薬物と言われている。

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