蟾酥(せんそ)

 蟾はヒキガエル、酥は乳の固まった物、ヒキガエル耳下腺の分泌乳液をいう。生薬ではシナヒキガエルの皮腺の分泌物。古来から朝鮮人参、牛黄、麝香などと霊薬中の王者として、信仰に近い効能がある。
 ヒキガエルは、無尾両生類で背中に大きなイボが特徴。目の後ろに毒腺があり、乳状の毒液を分泌させ小麦粉と混ぜ練り固め乾燥させる。間違えて目に入ると失明する。蟾酥成分ブホテニンは幻覚発動薬LSD−25の半量摂取で同じ行動変化が起きる。
 効能は、生薬中最も強い強心作用、知覚麻痺作用、呼吸数・呼吸気量増加作用、血圧上昇作用がある。
 四目屋長命丸に影響を与えた漢方処方「安祿山徹夜恣情散」や「隋煬帝遍宮春」は交悦時間延長を図るため蟾酥を外用主剤とした。

 ブホテニンは「5−ヒドロキシ−NN−ジメチルトリプトアミン」、幻覚発動薬(全身性の疼痛、顔色が鉛紫色への変化、胸の圧迫感、眼球振盪、瞳孔散大、知覚力の一次的変化、赤・青のスポットライトが目の前に現れたり消えたりする幻覚が発生する)。
 イモリの黒焼き効果とは、分泌成分ブホテニン類似物質が構造分離して単体アミン・複合アミンとなり、これらがヒトヤコブソン器官を刺激、本能的発情を引き起こすと四目屋は考えている。


非常にオモシロイ記事……@早稲田POT
早稲田祭2002特別号(2002年11月1日発行)  http://pot.sub.jp/electron/0211/gama.html
  がま油トリップ

A蟾酥を貯え身を守るヤマカガシ
日本の野山に多いヘビのヤマカガシは、ヒキガエル(ガマガエル)を食べてその身体から分泌される毒を体内に取り込み、首の特殊な器官(頚腺)に蓄えて身を守るのに利用していることが分かった。米オールド・ドミニオン大や京都大などの日米研究チームが30日までに実験で確認した。07年1月30日・時事通信

陣中膏がまの油 製造法
 ムカデをゴマ油で溶かし(乾燥オオムカデをゴマ油に漬けたものをムカデ油と呼び、火傷・切り傷・咬虫解毒薬であった)、 これにガマの陰干しを加えて煮つめ、骨などを除き製造した。

 ムカデは毒成分(ヒスタミン・活性ペプチド)を持ち、これに蟾酥類を加えたものをがまの油と呼び、成分から見ると現代医薬品以上に立派な切り傷薬である。


 筑波神社で作っていた蟾酥入り蝦蟇の油は、戦後規制により製造を中止した。今は蟾酥入り蝦蟇の油は存在しておらず、陣中油(ワセリン、ラノリン、紫根エキス、スクワラン、ペグノール、尿素、ハッカ油、サリチル酸)、元祖ガマの油本家(スクワラン、紫根エキス、甘草エキス、γオリザノール、アラントイン)などが土産物屋で売られている。有名な山田屋薬局(倒産した)蝦蟇の油(エピネフリン液、紫根、ホウ酸、酸化亜鉛、蜜蝋、オリーブ油)もあった。


Wikipedia蟾酥ページ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9F%BE%E9%85%A5 は、筆者が思いこみを発表したもので忠兵衛の調査結果と大きな違いがあります。
東京都薬剤師北多摩支部のHP「お薬博物館」 http://www.tpa-kitatama.jp/museum/museum_14.html に記載されている内容が正答と考えています。

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