【な】  四目屋リンク・代替療法事典(http://www.geocities.jp/tyubee/)
 
●ナチュラルキラー(NK)細胞
 特異な細胞傷害活性(NK活性)によって定義づけられるリンパ球亜群で、腫瘍細胞を融解する機能がある。最近では、その形態学的特徴から大顆粒リンパ球(LGL)と呼ばれている。NK細胞はその活性が低下していると不眠やうつ状態が強くなる。
 
●納豆(なっとう)
 大豆を納豆菌(枯草菌)でアミノ酸発酵させ作られる。大豆の栄養成分、納豆菌の発酵生成物の両方を摂取できる。納豆菌は好気性菌であり、環境の変化で胞子に変化する。胞子は乾燥・直射日光に強く、温度は100℃〜−100℃まで生存できる。稲藁1本に平均1000万個の納豆菌胞子が付着し、40℃前後の温度で納豆菌は30分で1回分裂する。
 酵素は発酵途中に産生する、ナットウキナーゼ・プロテアーゼ・アミラーゼ・リパーゼ・セルラーゼ・サッカラーゼ・ウレアーゼ・ラクターゼ・パーオキシダーゼである。
 
◇納豆の薬効成分
イソフラボノイド カルシウムの流出を抑制
イソフラボン   小腸の免疫バランス改善作用から免疫力促進
サポニン     動脈硬化・心筋梗塞の予防、過酸化脂質の抑制と排泄、
         脂肪肝等の治療効果による高肝臓機能化作用
セレン      抗ガン作用
レシチン     脳の老化を防ぐ
リノール酸    心臓病・高血圧予防
納豆菌      整腸作用
ジピコリン酸   抗菌作用
 
◇アミノ酸と量(mg/100g)
  グルタミン酸   3,200     スレオニン    620
  アスパラギン酸  1,800     トリプトファン  240
  ロイシン     1,300     バリン      830
  イソロイシン    760     ヒスチジン    480
  リジン      1,100     アルギニン    940
  メチオニン     260     アラニン     680
  シスチン      290     グリシン     680
  フェニルアラニン  870     プロニン     900
  チロシン      680     セリン      720
 
 1967年、亀田幸雄氏(金沢大学薬学部)は、胃と直接触れあう日常食品の中で、納豆菌の持つ化学的活性に着目し、動物実験において納豆菌はエルリッヒ腹水ガン細胞(胃ガン)を破壊する働きを確認した。
 大腸ガンの原因は、高脂肪・高タンパク質・低繊維食化である。納豆は植物繊維と整腸作用が有り、腸の働きを活性化し、宿便を取る効果を持ち、大腸ガン抑制効果に優れている。【ジピコリン酸を見よ】
 
●ナットウキナーゼ
 1982年、須見洋行氏が発見した。納豆の粘液(ムチン)中に存在し、摂取すると血液の塊を溶かし、血栓症に効果。タンパク質酵素ナットウキナーゼは熱に弱く、加熱調理は避ける。医療行為として血栓溶解酵素点滴剤「ウロキナーゼ」を用いるが、納豆を100g経口摂取することでウロキナーゼ1回分の効果が得られる。当たり前のことであるが点滴投与をするより、経口投与し腸管からナットウキナーゼ摂取、糖鎖修飾させると免疫細胞が攻撃をせず、長時間にわたる効果の持続が続く。
 
  納豆酒
  
  
  
  
納豆           100g
レモン(輪切り)      5個
氷砂糖          300g
35%ホワイトリカー   1800cc
  冷暗所に20日間寝かしておく。
 
●ナリンゲニンカルコン
 トマトの皮に含まれるポリフェノール。肥満細胞を強化してヒスタミン分泌抑制作用がある。花粉症対策としてキッコウマンが開発した。
 
【に】 
 
●乳腺炎の民間療法
 出産後、乳房が張ってきて熱を持ち膿瘍が出来る時がある。消炎には、食用のゴボウの種子(牛蒡子)を24個飲むと良いと言われている。大変良く効く。
 
●臭い(におい)
 ヒト嗅細胞が感知するには、分子量が26〜300の有機化合物、1気圧で沸点が250℃以下、水・レシチン可溶物質の必要性がある。
 脊椎動物の嗅細胞(左図はヒト嗅細胞)は似通っており、剥き出しで分子に出会い、情報を送り出す。細胞は数週間で疲労し新しい細胞と入れ替わる。嗅細胞数はヒト=600万、ウサギ=5000万、牧羊犬=2億以上、シェパード=2億5千万、ラブラドル=2億8千万、               ビーグル=3億個である。
 ヒト嗅細胞は鼻中隔上端、粘膜は薄く滑らかで、粘膜に色素沈着がある約27?の部分、嗅細胞は桿状神経細胞で末梢が伸び、嗅小胞で終わる。嗅小胞に6〜8個の中心核があり、全ての中心核から嗅線毛が伸び、嗅粘液中に浸かり受容体として働く。嗅神経は大脳の嗅中枢(主嗅球)まで伸び、粘膜の興奮によって生じたインパルス(電圧変動)を伝える。
 
●ニガウリ
 ウリ科ツルレイシ属ニガウリ。
 葉の煎液:幼児皮膚病の治療薬。葉の摂取:食欲増進・頭痛抑制・母乳分泌促進。種子:血圧降下作用。ニガウリジュース:血糖値降下作用。
 脱肛(痔)の治療方法 種子200g位を湯2〜3リットルで煮込み、洗面器に移し煮汁がチョット熱め程度まで下がった時に、お尻ごと洗面器に30〜60分ほで浸しながら患部を洗浄する。1日2回行う。
 
●ニガキモドキ(Brucea javanica・鴉胆子(ヤーダンジ)・マラパヤス)
  ニガキ科ニガキモドキ属ニガキモドキ(Artemisia absinthium)
  オオニガヨモギ=ローマのニガヨモギ=不明
  コニガヨモギ=ポントゥスのニガヨモギ=ハマニガヨモギ=不明
  オウシュウニガヨモギ(Altemisia vulgaris L)
  クロニガヨモギ=不明
  ジェネピー=多分(Altemisia nivalis)
 抗アメーバ赤痢・抗マラリア・抗腫瘍に用いる。活性成分はカシノイド化合物(毒物)であり、強い体温下降作用・抗原虫作用を持つ。多量摂取は体温低下から回復せず死に至る。マラリア患者は1日200ccの煎液(マレーシア唯一の抗マラリア薬)を服用する。
 
●ニガヨモギ(苦蓮)A
  生薬名・苦艾(クガイ)
  学名・Artemisia absinthium(アルテンシア・アブシューム)
  英名:wormwood(ワームウッド)
  ドイツ名:wermut(ヴェルムート)
  ロシア名:Chernobyl(チェルノブイリ)
  イタリア名:amaro assenzio(アマーロ・アッセンジオ)
 キク科ヨモギ属ニガヨモギ(多年草)。
 消化器系、特に胃・胆嚢に対する強い強壮効果を持つ。少量摂取による治療効果は苦みによるもの。過去のベルモット(ニガヨモギのドイツ語に由来)の主原料である。
 主成分:セスキテルペン=ラクトン(アルタブシン・アナブシンチン)、
     ツーヨン=アズレン、フラボノイド・フェノール酸・リグナン。
 セスキテルペン・ラクトン:抗潰瘍効果・強い殺虫剤。
 アズレン:抗炎症作用。
 ツーヨン:脳を刺激。
 ニガヨモギの薬理作用:胆汁分泌刺激・抗炎症・駆虫(寄生虫駆除)・胃痛緩和・穏やかな抗鬱作用を持つ。   
 アブサン(ニガヨモギ・アニス・ウイキョウを主原料としたアルコール度90%のリキュール)の主原料、19世紀にフランスで好まれた中毒性と毒性のあるアブサンは1915年に製造販売を禁止(現在は酩酊成分ツーヨンの上限(EC基準)が設けられた新アブサンが販売されている)された。ニガヨモギの精油「ツーヨン(thujone)」が神経系に作用し精神障害を起こすためである。
 活動が弱って停滞した消化器にきわめて有益、胃酸・胆汁の分泌を促進、消化吸収を助け、貧血を含む多くの症状を助ける。妊娠中は避ける。
◇アブサンの作り方
   ニガヨモギ……………30g
   アルコール……………1? (1ヶ月ほど経ったら出来上がり)
 アルコール度数40%ウォッカと96%スピリタスを混ぜ、ニガヨモギを漬ける。
ウォッカ(40度) スピリタス(96度) 度 数
1000ml
800ml
600ml
500ml
400ml
200ml
0
200ml
400ml
500ml
600ml
800ml
40.0度
51.2度
62.4度
68.0度
73.6度
84.8度
 
●ニコチン(C10142・nicotine)
 たばこの葉に含まれるピリジン系アルカロイド。葉中ではリンゴ酸塩・クエン酸塩として存在する。乾燥含量は1〜8%。光学異性体があり、天然ニコチンは型である。神経の興奮を示し、血圧上昇、血管収縮、抗利尿作用、腸運動興奮作用がある。
 ニコチンは粘膜からよく吸収され急性中毒(吐き気・流涎・下痢の他、徐脈後頻脈を起こし、血圧は上昇後下降し、呼吸麻痺を起こす)となる。慢性中毒は心悸亢進・神経過敏・不眠・不整脈・視覚障害を引き起こす。
 自律神経節への薬理は初めは興奮作用、続いて抑制作用となる。
 消化管は副交感神経支配が優位で、興奮作用により唾液・胃液分泌の亢進、吐き気・嘔吐をおこし、胃腸感の運動は亢進する。
 心臓は副交感神経支配が優位であるので、副交感神経の興奮作用により心拍数の減少の後、頻脈を起こす。
 血管は交感神経支配が優位であるので、収縮して血圧を上昇させるが、後に下降をきたす。
 骨格筋では神経筋接合部に作用、少量で筋肉の緊縮を、大量で麻痺を起こす。
 中枢神経では初めに興奮を起こし呼吸を促進させる。後に抑制作用が起こる。
 
●西ナイル熱(ウエストナイル熱)
 主症状が軽症のものを西ナイル熱、脳炎のような重症のものを西ナイル脳炎(ウエストナイル脳炎)と使い分ける場合もある。
 ウエストナイルウイルス(フラビウイルス・West Nile virus:WN virus:WNV)、1937年に女性発熱患者血液(ウガンダ北西部・西ナイル地区)から分離された。キャリア蚊が動物血を吸うことにより感染、感染後無症状の動物の中でアメリカカラス(Corvus brachyrhynchos)は感染後致死率が高く、アメリカでは人の感染症患者発生前に、カラス死亡の増加がある。
 感染すると潜伏期は、2〜6日、3〜5日続く突然の発熱(39℃以上・悪寒を伴う)、頭痛・咽頭痛・背部痛・筋肉痛・関節痛などを示すが、有症状20%、無症状80%。発疹・リンパ節腫脹・腹痛・嘔吐・結膜炎・髄膜炎などの症状を呈する人もいる。感染患者の0.5〜0.7%に脳炎・髄膜炎症状(頭痛・高熱・項部硬直・嘔吐・精神錯乱・筋力低下・呼吸不全)を呈する。西ナイル熱患者致死率は、約0.1%(免疫がない地域での致死率は高い。1996年ルーマニアでの致死率10%・2000年イスラエルでの致死率8.4%)。
   (http://www.eiken.city.yokohama.jp/infection_inf/westnile1.htm)
 
●二重造影法
 胃ガンを早期に発見するために、日本で開発されたX線診断法。「小さな潰瘍か・良性のものか・ガンによるものか」の識別も可能、大きさは直径5mm以下の微小ガンまで発見できる。
 二重造影法とは、X線を遮断する(フィルムでは白く写る)バリウム(陽性造影剤)を胃の粘膜表面に付着させ、X線を透過する(フィルムでは黒く写る)空気(陰性造影剤)で胃を膨らまし、バリウムと空気の作る二重のコントラストから粘膜表面の形状を見る手法である。
 
●ニトログリセリン
 心臓に栄養と酸素を送る冠状動脈が狭窄するか、血栓で血液の流れが減少するなど、強い痛みを伴う狭心症の発作を抑えるのに、ニトログリセリンは極めて有効(非常に甘く、ゆっくり舌下で溶かすように服用する)であり、用いないと心筋が酸素不足で直ちに停止、死に至る。
 ニトログリセリンが体内で分解されてできる一酸化窒素(NO)が急速に冠状血管を拡張する作用があり、昔から緊急治療薬として用いられた。
 最近ではカルシウム拮抗薬(ニフェジピン・ヂルチアゼム)、β−ブロッカーが有効薬物として、平素から血栓を防ぐため血液凝固阻止薬(ワルファリン)を常用する。ワルファリンはビタミンK拮抗薬で出血性があり、注意を要する。
 
●ニトロソアミン
 ニトロソ化合物は強力な発ガン物質であり、腸内の腐敗菌がタンパク質を分解して作る。健康なヒトの腸で生成されるニトロソアミンは、1〜10μg/1kg、腐敗菌が多い「腸の老化現象」を呈している腸管内では限りなく多くのニトロソアミンが生成される。ビールを1リットル飲むと1〜2μgを摂取する。
 ニトロソアミンは胃ガン・大腸ガン・膀胱ガンの発生と密接な関係があり、5ppm以下の濃度で飼料に混入、動物に摂取させるとガンが発生した。日本人の胃ガンはニトロソアミンが原因である。生成に必要な亜硝酸塩は硝酸塩が体躯で変化したもので、硝酸塩は野菜・ハム・ソーセージの発色剤(食品添加物)・唾液・飲料水に含まれ、摂取しないことが不可能である。
 腸内細菌(大腸菌・乳酸桿菌・ビフィズス菌・バクテロイデス)はニトロソアミンを分解する。特に大腸菌・乳酸桿菌の分解力は高い。ベンツピレンも、大腸菌・シュードモナス・バチルスによって分解する。
 
●乳ガン
 ホルモンは体躯細胞に増殖・退縮を指令する物質であり、乳腺組織の異常増殖に関与する女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)である。乳ガンは女性ホルモンの影響が大きく「ホルモン依存性ガン」である。思春期前はエストロゲン分泌が少なく、乳ガンは殆ど無い。妊娠・授乳時はエストロゲンの分泌が大量で乳腺組織の異常増殖が加速され、乳ガンの発症・増殖を促進させる。
 初潮が早く閉経が遅い女性は、体躯に及ぼすエストロゲンの影響が長期間であり、乳ガンのハイリスクグループに組み込まれる。乳ガンのハイリスクは、エストロゲン量とともに女性ホルモンの不均衡、生理の正常なサイクル(出産の高齢化・子供の数・未婚)の乱れが関与、ピル(避妊剤)や中絶などはさらにホルモンの不均衡を増長し、ハイリスクとなる。
 食事の脂肪と乳ガンは関係がある。胆汁酸によって脂肪は消化されるが、胆汁酸は腸内細菌によって「二次胆汁酸」に変換、二次胆汁酸自体が発ガン物質であるが、腸内細菌でさらに「エストロゲン」に変換され、脂肪の摂取量が多いと、二次胆汁酸が腸管内に長く滞留し大腸ガンの原因となり、エストロゲンが多いと乳ガンの原因となるのである。血中コレステロールが増えるとエストロゲンの働きも活発化するので、脂肪の過剰摂取をしないことが乳ガン予防として大事なことである。食物繊維を多く摂取すると腸内フローラが良い状態に変化し、二次胆汁酸を絡め取って排泄するので、乳ガン予防に繊維質摂取は適している。
  
●乳ガンのハイリスクグループ 
       (そうでない人が乳ガンになる危険度を1とした場合の指数)
   未婚         3.0
   肥満         1.4
   早期初潮(11歳以下)  1.9
   晩期閉経(55歳以上)  1.6
   高齢出産(30歳以上)  1.7
   良性乳腺疾患既往症  2.0
   家族歴        2.8
   既往症        6.0
 
●乳酸菌
 授乳時の母親の体表皮膚は、乳酸菌で覆い尽くされており、乳児が母親との接触や母乳の摂取において腸管その他に住み着かせる。乳酸桿菌は線毛(pili)が存在し、特異性を発揮し腸管の上皮細胞の糖鎖に付着する。発育に従い腸管の上皮細胞が変化すると、腸内細菌は特異性のため剥離・結合があり、腸内フローラの変動となる。
 
乳酸桿菌 ビフィズス菌属 ビフィダム菌     乳児・成人の腸管内※
            ロングム菌         〃     
            インファンティス菌  乳児の腸管内   ※
            ブレベ菌          〃
            アドレスセンティス菌 成人の腸管内
            アニマーリス菌    動物の腸管内   
            サーモフィルム菌      〃
            シュードロングム菌     〃
            インジカム菌      ミツバチの腸管内
            アステロイデス       〃
     乳酸桿菌属  ブルガリア菌     ヨーグルト・乳酸菌飲料
            ヨーグルト菌        〃
            ヘルベチカス菌    チーズ
            プランタルム菌    発酵産物
            ブレビス菌         〃
            カゼイ菌       口腔、チーズ・乳酸菌飲料            アシドフィルス菌   腸管内、膣内、乳酸菌飲料
            サリバリウス菌    生菌剤、飼料添加剤               ファーメンタム菌   腸管内、膣内 
乳酸球菌 レンサ球菌属 乳レンサ球菌     バター、チーズ、ヨーグルト
            クレモリス菌        〃
             サーモフィルス菌      〃
            腸球菌        腸管内、生菌剤、飼料添加剤
             ミュータンス菌    虫歯の原因菌
 ペディオコッカス菌属 セルビシエ菌     サラミソーセージ
            ハロフィルス菌    醤油
 リューコノストック属 メゼンテロイデス菌  発酵産物
            シトロボラム菌       〃
              ※印は、乳酸菌飲料・生菌剤に使用されている
 
 乳酸菌はビフィズス菌(乳酸桿菌)等であり、これらは腸のなかで @ビタミンB群の産生 A腸内フローラを作り、乳酸・酢酸などを作り腸内を弱酸性にして外部細菌を寄せ付けず、腐敗菌を抑制 B食物の消化、吸収を助ける C免疫力を高める D腸を刺激、便秘をなくす Eコレステロール値を下げる Fインタフェロンの産生とNK細胞を活性化 などの働きを持っている。
 乳酸菌を体躯外で培養増殖(ヨーグルト、ぬか漬けなど)させると、乳酸菌生成物質が生産される。この生成物質は体外で代替発酵させ、特に老化の起きた腸内では産生出来ないものを腸内に送り込みのである。生成物質のあるものは腐敗菌を抑制する力(腸内を発酵菌に置き換える働き)と、吸収後、傷害細胞に働きかけアポトーシスさせると考えられる。この乳酸菌生成物の摂取より、腸内のフローラを健全にする方が一番適切である。参考までに記しておくと、カテキンを1日300mg(緑茶4杯分)づつ3週間摂取させたところ、腸内の腐敗菌が減り発酵菌が増えた報告がある。【腸内細菌・腸内フローラを見よ】
 
●尿
 腎臓で血液を濾過した後の不要物。出て行く過程で、尿管・副腎・膀胱から挿入される物質や、男性の場合は凝固腺・包皮腺などの副次的な男性器の分泌物が混ざり、外界に到達するまで尿成分・臭いは極めて個人的特徴を持ち、個人情報の宝庫となる。
 
●尿療法
 @尿の中に漏出した抗体を身体に戻す。Aワクチンを身体に入れる。Bホルモンを取り入れる。この3つの効果を期待するのが尿療法の3本柱である。
 ガン細胞は新陳代謝により、血液で運ばれ尿として排出する。尿に含まれる死んだガン細胞を摂取すると抗体が作られ、排出したばかりのガンの免疫力が高まる。尿療法はワクチン効果としてガンに限らずすべての病気について今現在の体内で行われている免疫力を高める働きがある。
 例えばインフルエンザに冒された場合、ウイルスは毎年変化しワクチンが出来るまで時間がかかる。抗体はウイルスが体躯にはいるとすぐに出来るので、インフルエンザに冒された時は、すぐに自分の尿を摂取するとその中に自家製の抗体やワクチンが入っており、自分の体に一番良く効くインフルエンザ薬が出来ているのである。
 
●ニンニク@(にんにく、蒜(ひる)、大蒜(おおびる)、忍辱、葫、
      Garlic、ガーリック)
薬効:殺菌・健胃・整腸・利尿・強壮・糖尿病・疲労回復
 含有されるアリシンが強い殺菌作用(抗菌力)を持っており、野菜のペニシリンと呼ばれる。精油0.5%水溶液はチフス菌を5分で死滅させる。ニンニクを加熱すると殺菌作用は消滅する。
 ユリ科ネギ属の多年生植物。原産は中央アジアのキルギスである。北本涅槃経に醍醐を作るに雪山(ヒマラヤ)にある忍辱草を食した乳から作ると記述がある。古代エジプト、ギリシャの時代から栽培され、野生種は発見されていない。
 ニンニクに、フィトンチッド現象が見られ、原生動物・酵母・イモリを器の中に入れておくと短時間で死んでしまう。花粉はニンニクのフィトンチッド作用を働かすと発芽しないが、取り除くと発芽する。フィトンチッド量が多ければ完全に死んでしまう。【ミルミカシンを見よ】
 栄養成分は、タンパク質・糖質・ビタミンB1・C・アリイン・スコルジニンなどであり、イオウはタマネギの10倍以上含まれ、アリインなどの硫化アリル類中に含まれる。ニンニクを傷つけると酵素「アリナーゼ」が働き、アリインが分解して抗菌活性を持つアリシンとピルビン酸とアンモニアになる。アリシンは強力な匂いがあるが、ビタミンB1と結合して「アリチアミン」になる。アリチアミンはB1分解酵素で分解されず、長時間体内に蓄えられるため、疲労感を取るに役立つ。スコルジニンは、強力な酸化還元作用を持っており、栄養を完全燃焼させ、新陳代謝を促進させ、疲労回復や心臓の働きを活発にする。また、精子の増殖を促す作用があり、アリインとともに強壮効果がある。体力活性・強壮・精力増強・コレステロール低下の働きを持つ。
 アリシンは毛細血管を広げ、胃腸や心臓の働きを高める作用、免疫増強作用、抗ガン作用がある。にんにくを加熱して摂取すると殺菌作用、免疫機能の向上作用、ガン予防効果はなくなる。強壮、コレステロール値・体脂肪率降下作用、気管支炎の予防、血行を良くする等の効果は損なわない。
 乳酸菌が好むフラクトオリゴ糖を含む。
 1日摂取量 生:1片、加熱:2〜3片。
 空腹時に生で摂取すると、胃粘膜を傷つける。長期間にわたり生を多量に摂取すると、腸などの細菌を殺してしまう。
 
●ニンニクA《民間薬として》
◇スタミナ強化
 基礎体力の強化という意味である。クコの若葉・紫蘇の葉と一緒にニンニクを生で、根気よく、少量ずつ、長い期間続けて摂取する。毎食ニンニクを摂取しているネズミは、摂取していないネズミの2〜3倍の時間泳いだ実験結果がある。
◇精力増強
 性行力の増強の意味である。アリシン類が勃起中枢の眠っている神経を呼び覚まし、陰茎を勃起させる一時的な催淫作用と、全身のホルモンを旺盛に分泌させる作用がある。
◇風邪
 生ニンニクはフィトンチッド作用が有り、インフルエンザウイルスや咽喉部にある細菌類を殺菌する。感冒初期に暖かいものと一緒に摂取し、汗を出すのが治療法である。
 鼻汁が止まらないとき、足の裏にニンニクのすり下ろしをつける療法。これは蓄膿症にも効果がある。2〜3分位で取り去るか、溶いだ小麦粉にすり下ろしニンニクを混ぜて使う。炎症を起こす恐れがあり、ひりひり仕始めたら直ぐに剥がすこと。湿布のように貼ったままは危険である。
◇胃腸病
 アリシンが胃や腸の粘膜を刺激し、消化酵素の浸出を促す作用がある。胃腸が弱い人は作用を穏やかにするため加熱したりして濃度を薄めて使用する。すり下ろしや輪切りを生で食べることは避ける。
◇不眠症
 生薬の「吉草根」エキス(イソ吉草酸エステル:トランキライザー(精神安定剤)発明前に使用された)は、独特の臭気があり、臭気によって精神安定効果と心悸亢進(心臓のドキドキ)抑制を持ち、自然の眠りをもたらす。ニンニクを常用すると、臭いが身体に染み込んで生薬効果を生みだし、精神を安定させ自然の眠りを誘う。
  ○即効性を願うのであれば
   ニンニクのアルコールエキス     1
   コンフリーのアルコールエキス   10(入手出来ない時は省く)
   イカリソウのアルコールエキス   10
の割合で10〜20cc飲むと、鎮静作用と眠気を誘われる。
◇結核
 病巣部には結核菌の分泌する脂質が廻りを包み込み、殺菌効果をあげられない。アリシンは水溶性であると同時に一方で脂溶性あるため、中まで侵入し、菌の活性を抑制する作用がある。同時に消化吸収を促進、消耗型結核を根本から良い状況にもっていってくれる。
◇ガン
 初期のガンは体質の改善でガンを消滅させることが可能である。体質改善を顕著にする食品はニンニクが最有力である。
 浅井一彦氏が「有機ゲルマニウム物語」において、ネズミを使いゲルマニウムがいかに制ガン作用に効果をあげているかを実験例を示している。生薬で、ガン・悪性腫瘍に用いる特効薬は詞子・山豆根であり、共に260ppmほどのゲルマニウム量である。ニンニクにはゲルマニウムが750ppmほど含まれており、漢方生薬の約3倍である。ゲルマニウムは摂取すると血液を通して肝臓・膵臓・骨髄と随所に酸素を補給し、ゲルマニウムは全量排泄される。
◇便秘
 独頭蒜(若いニンニクの分球しないもの)を蒸し焼きにし、柔らかくなったところで皮をむき、綿でくるんで肛門に押し入れると、しばらくして便通があり、小便も出る。長い間便秘で苦しんでいる人は、ニンニクを生でかじると、きっと快便を生じる。時には軟便・下痢便へ傾くかもしれないが、一時的であり、ニンニクの過食を控えれば直ぐに直る。コンフリー・ケールなど青臭い野菜類を生で共食すると効果が上がる。
◇更年期障害
 関節痛その他の筋肉痛を除き、頭痛・めまいを解消するため、不眠・圧迫・恐怖感が除去され、胃腸の悪状態が軽減、かゆみが消滅するなど、すべてにわたり更年期の症状が軽くなる。
◇寄生虫
 華蛇(後漢時代の医者)は、ニンニクを刻んだ水を飲ませ、寄生虫薬とした。生のニンニクのフィトンチッド効果である。絛虫類はちぎれて排泄されても頭が腸壁にかじり付いている間は、成長する力があり、完全に頭部が脱落するまで続けなくてはならない。
◇脚気
 腸管でビタミンB1破壊細菌(酵素アイリナーゼを作る細菌)が住みついていると、ビタミンB1は壊され、脚気症状が出てくる。ニンニクのアリチアミン(アリナミンの学名)はこれらに対し無傷で体内に入り込んで必要時にビタミンB1に変化するのである。
◇神経痛・リューマチ
 アリシンは患部の神経細胞と結合して筋肉の痛みを和らげ、筋肉痛が軽くなる。ビタミンB1が神経痛や筋肉痛に卓効があり、アリシンと結合したB1の作用で快方に向かった」例が多く報告されている。同時に外用治療としてニンニク灸(痛みの激しい患部の上か、近くのツボに10円硬貨ぐらいのニンニク片を置き、その上で一回もぐさを燃やす。終わった後軟膏を塗る)も絶大な効果がある。
◇痔
 傷口をぬるま湯を使い刺激の少ない石鹸で良く洗う。ニンニクの絞り汁を水で3〜5倍に薄め、脱脂綿に付け傷口に塗る。
◇水虫
 足の裏などの患部に新鮮なニンニクのすりおろしを1mmほどの厚みに塗る。4〜5分で患部が暖かい感じとなる。1〜2時間で取り去る。患部がヒリヒリしたり、痛みが激しいときはその時点で取り去る。ニンニクの刺激が強い場合、水で薄めて塗るようにする。量が多過ぎると一時的に症状が悪化するので注意すること。この処方は白クモ・インキン・タムシにも効果がある。 
◇おでき
 漢方では、顔面に出来たおできを「疔(ちょう)」、背中に出来たおできを「癰(よう)」という。
 独頭蒜を2個すり潰し、麻油(麻の実油)で良くこね、できものの上に厚く貼り、乾いたら貼り替えをする。もしくはニンニク灸、腫れ物の真上に10円硬貨ぐらいのニンニク片を置き、その上にヨモギをアオギリの実ほどの大きさにしてのせ、百回ほど灸をすえると、いつとはなしにできものが消滅する。この時、あまり熱すぎてはいけない。痛みを感じるようであったらニンニクを取り替える。皮膚や肉を焦がしてはいけない。(葛洪著・肘後方より)
◇切り傷
 アリシンはペニシリンにも匹敵する抗菌力があるので、切り傷に対して消毒薬になるのは当然である。ニンニクのすり下ろしを直接皮膚にあてて、3時間以上放置すると軽い火傷に似た症状を呈したり、ふさがった傷口が再び開いてしまうことがある。ニンニクを使う場合、多用することは避けて最初に消毒殺菌をするだけで良く、何回も塗りまくるのはよくない。
 
●ニンニク卵黄
   皮をむいたニンニク……………1kg
   卵黄………………………………18個
 鍋にニンニクを入れ、ひたひたに水を入れる。火にかけニンニクを潰し、終わったら火から下ろして、卵黄を加え混ぜる。弱火で再び火にかけ、焦がさないように煮詰める。卵黄の水分がなくなりカラカラになったら、火から下ろし粉末にする。
 1回に耳かき2〜3杯服用。1日に2回服用が限度である。
 
【ぬ】 
 
●ぬか漬け
 ぬか漬けは米ぬかに含まれる成分(タンパク質・脂肪・ビタミン・リン酸塩・アミラーゼ)により、乳酸菌や酵母菌などの発酵作用を促した物である。
 乳酸菌は大気中に浮遊、もしくは体躯付着菌がぬかに転移して増殖する。誕生後乳児の大腸は無菌状態で、母親(乳児を育てている母親は乳酸菌で覆われている)が持っている乳酸菌を経口もしくは肛門から腸に届き、腸細胞に接着・増殖する。この理由でぬか漬けの乳酸菌は、身体に付着した乳酸菌をぬか漬けで増殖させることで固有乳酸菌(腸細胞に付着する乳酸菌)の摂取が可能なのである。歳をとると腸の細胞が乳酸菌よりも腐敗菌と接着し易くなり、腸内フローラは腐敗菌優勢状況となる。また抗生物質を服用すると腸内菌は死滅して、腸内フローラを健全にするには時間がかかる。ヤクルトなどの乳酸菌飲料は腸の細胞に付着せず、腸内を通過する間効果を発揮する。 
 ぬかを71〜75℃で1分以上炒り、塩と水(生ビールが良い)を加えて練り、風味づけ(昆布と赤トウガラシは必需)の材料を加えてしっかり混ぜる。ぬか床は平均して塩分が3〜6%、アルコール度が2%、耳たぶくらいのかたさが基本。この条件下(有益微生物は好塩性)で抗菌力の強い乳酸菌が盛んに活動し、有害な腐敗菌(有害微生物は嫌塩性)は塩分濃度が3%以上であると抑えられ、「ぬかみそ」ができあがる。B1の多い米ぬかを発酵させたぬか床は、乳酸菌のかたまりであり、ビタミン類や植物繊維の豊富で酵素を持った野菜を漬け込むのであるから、腸管に達したぬか漬けは腐敗菌の作り出す有害物質(障害細胞を作り出す)を根本から排除し、ガン(障害細胞)予防にとって有用となる。
 乳酸菌は1種類ではなく、多種競合させると互いに干渉し、強力で丈夫な乳酸菌フローラを作り上げる。このフローラの菌そのものも摂取する事で生理的効果があるが、作り出された乳酸菌生成物はヒトの体躯に対し限りない効果を生み出す。
 
   ぬかの成分:タンパク質 13.2%
         脂質    18.3%
         糖質    38.3%
         線維     7.8%
 
 風味づけ (兼 微生物のえさ):
煮干し、塩鮭の頭(DHAが豊富)
干物、くさや(DHAが豊富、微生物の強化)
出し昆布、鰹節、きなこ、しいたけの粉(うま味強化)
赤とうがらし(カプサイシンで脂肪の酸化防止)
卵の殻、カキ殻(カルシュウムで酸の中和)
ビール、酒、酒粕(アルコール補給)    
麹、生味噌、生ビール、もろみ(微生物の強化)
 米は種子を守るため籾殻があり、表皮(ぬか)がある。表皮には病害虫から実を守るためワックスや抗菌性物質があり、色が茶色いのはフラボノイド色素(ぬかみそ中のフラボノイドはアグリコン)である。活性酸素による抗酸化作用の役割を果たしている。
 稲の表皮細胞膜の重要成分は、イノシトールとフェルラ酸である。イノシトールにリン酸がつくとフィチンやフィチン酸を生成し、ガン抑制効果を発揮する。動物実験でイノシトールを添付すると、口腔ガン、皮膚ガンなどの発生が極端に低下し、肝ガン、乳ガン、大腸ガンなども発生抑制作用が認められている。フェラル酸はポリフェノールであり、抗酸化物質でもある。
 乳酸菌は腐敗菌を排除するが、乳酸菌同士はそれぞれ異種の乳酸菌が干渉しあい、自らの菌フローラの拡大を図ろうと活発に活動し始める。自然発生的にぬか床に乳酸菌を付着させるのでなく、微生物を積極的にぬか床に入れることが大事である。また、ぬかみそを洗わずに食べると、乳酸菌のかたまりと米ぬかの有用成分の両方を体内に取り入れることが出来る。
 
ぬか漬け材料 きゅうり、カブ、ダイコン、なす
       玉葱、ニンジン…………………(乳酸菌増殖に必要なオリゴ糖)
       春玉キャベツ、菜の花…………(旬を味わう)
       グリーンアスパラ、セロリ……(上品な甘みと歯ごたえ)
       ミョウガ、ウド…………………(香りをまろやかに熟成)
       かぼちゃ、ラディッシュ………(色を生かして)
       ピーマン、青トマト……………(個性的な味を)
       スイカの皮、ウリ………………(納得の味)
       にんにく、ショウガ……………(抗菌作用、床の風味増加)
       くさや、アジ、にしんの干物…(DHAと菌の混入)
 
●ヌクレオチド
 核酸塩基、糖、リン酸を基本単位とした化合物である。核酸中に存在する塩基は、プリン(purine)とピリニジン(pyrimidine)の誘導体である。プリン塩基はアデニン(adenine:A)とグアニン(guanine:G)。ピリニジン塩基はシトシン(cytosine:C)とチミン(thymine:T)とウラシル(uracil:U)である。ピリミジン塩基のうちDNAにはCとTが、RNAにはCとUが含まれる。
 糖はDNAではデオキシリボース(2-deoxy-β-D-ribose)、RNAではリボース(β-D-ribose)の五炭糖である。(デオキシ)リボースは1位の炭素で塩基と結合し、これをヌクレオシド(nucleoside)と呼ぶ。ヌクレオシドの(デオキシ)リボースの5位炭素にリン酸が結合したものを 5'-ヌクレオチドと呼ぶ。ヌクレオチドには1〜3個のリン酸が結合する。
 
【ね】 
 
●葱(ねぎ)
 スタミナ強化・胃腸病・風邪・喉の痛み・下半身の浮腫・耳の炎症・冷え性・腎臓・血管強化・アレルギー体質の改善などの薬効がある。
 初期の風邪は、大匙山盛り1杯の葱(細かく刻む)・味噌・削り節を熱湯に溶いて服用し、早めに就寝する。
 
●ネシン
 キク科セネシオ属ノボロ菊・サワオグルマに含まれるピロリジジン系(セネシオ)アルカロイド。アミノアルコール(ピロリチジン誘導体)の一種。
 
●ネズミモチ
 モクセイ科ネズミモチ。晩秋〜冬に黒く熟した果実を採取、水洗いして天日乾燥する。薬用は、夏に樹皮を剥いで天日乾燥した物・葉を乾燥した物も用いる。乾燥トウネズミモチを生薬で、女貞(じょてい)、果実を女貞子(じょていし)と呼ぶ。強心・利尿・緩下・強壮・強精・若白髪・月経困難に用いる。
   果実……………………50g(黒熟果実を採取、水洗後に天日乾燥した物)
   砂糖……………………50g
   ホワイトリカー………1?
 6ヶ月漬けこみます。その後濾して1日3回20?ずつ飲用。
 
 
●涅槃経
 釈迦時代のインドは乳文化が発達しており、仏教の伝来と共に日本に入ってきた。釈迦が入滅する事による教え「大般涅槃経」である。 
 平安時代の涅槃経に「……牛より乳をいだし、乳より酪をいだし、酪より生酥をいだし、生酥より熟酥をいだし、熟酥より醍醐をいだす……」という記載があり、醍醐が最高の美味であると書かれている。酪は現在のバターと練乳の中間製品である。乳と乳酸菌の活用は古代インドで盛んであった。醍醐は仏教語彙となり、最高の意味となった。
 日本人が初めて牛乳を飲んだのは欽明天皇時代(540〜571)、仏教伝来の時期と重なる。大伴狭手彦が大陸から連れてきた智総(ちそう)が搾乳術を伝授した。奈良時代(708〜782)に入って、公には肉食禁制は続いたが、貴族は「薬猟」と称して鳥や獣を求めて牧場を作り、狩りもやった。肉の代わりに酥や醍醐など高価な乳製品は貢酥制度のもと全国から朝廷まで集められ、強精食として貴族の間にもてはやされた。平安時代に写経された涅槃経が一巻だけ国会図書館にあり、南本13巻であった。醍醐を作り出すための写経であったと考えるは考えすぎだろうか。平安時代の医術書には、乳、酪、生酥、熟酥、醍醐が全身衰弱を補い、通じをよくし、皮膚の色艶を増すことが書かれている。
 貴族階級の独占品だった乳製品は庶民の手に渡ることなく、鎌倉時代まで約500年間続き、貴族の衰退にともない牧場と貢酥制度は消滅した。その後600年ほど経過した江戸時代になり、平田篤胤(あつたね)が、醍醐は黄色で餅とともに食べると非常にうまいと述べている。
 
 大正4年に13年ぶりに中国から帰ってきた三島海雲は、蒙古人の生活から知った乳酸菌のすばらしさと、当時日本で流行っていたヨーグルトからヒントを得て、「醍醐味」という乳酸菌食品を売りだし、カルピスを作り上げた。蛇足ながらカルピス原液はいまだにカルピス会社が購入していると聞いている。
 
◇「倭名類聚抄」
 酥、陶隠居本草注云。酥(音与蘇同俗音曾)牛羊乳所為也
 
◇「本草綱目」
 酥乃酪之浮面所成。
 今人多以 白羊脂 雑 之不 可 不 弁。
 按 驩仙神隠 云。
 造法。以 乳入 鍋。煎二三沸。
 傾入 盆内。
 冷定待 面結 皮取 皮再煎 油。
 出 去渣 入 在鍋内。
 即成 蘇油 一法。
 以 桶盛 乳。
 以 木安板 搗半日。焦洙出撒。
 取煎去 焦皮。既成 酥也。
 
◇「斉民要術」
 作 酪法。(略)
 将訖於 鐺釜中 暖火煎 之。
 火急則著 底焦。
 常以 正月・二月 預収 乾牛羊矢 煎 乳第一。
 好 草既灰汁、柴又喜 焦。
 
本草綱目獣部 第五十巻 下
◇醍醐(唐本草)
 弘景曰く、仏書に「乳は酪となり、酪は酥となり、酥は醍醐になる」とあって、色が黄白で、餅に作って甚だ甘肥なものがそれである。恭曰く、醍醐は酥中から出るものであって、酥の精液である。好酥一石に三四升の醍醐があるもので、熱し拌ぜ練って器中に貯え、凝るを待ってその中に底に届くまで孔を空けておくと津が出る、それを取ったものである。陶氏が「黄白で、餅に作る」といったのは事実によく通じて居らぬ説である。
 韓保昇曰く、酥の中で、盛冬にも凝らず、盛夏にも融けずに在るものだ。
 宗夫曰く、酪を作る際に、上に一重凝るものが酥であって、酥の上に油のようになるものが醍醐である。熬れば出るものだが多く得られない。極めて甘美なものだ。使用する場合はやはり少ない。
 學曰く、醍醐なるものは酪の醤である。凡そ用いるには、重綿で濾過し、銅器で煎じて両三沸かして用いる。
 
●粘液
 植物の粘液は、水を吸収する多糖体で粘着性のジェリー状の塊を形成する。粘液を摂取すると消化管の粘膜を一面に覆い、荒れ・胃酸過多・炎症に対し保護作用を呈する。保護作用は、咽頭・肺・腎臓・尿細管の粘膜にも及ぶ。
 
【の】
 
●ノイラミニダーゼ(neuraminidase:NA)
 シアル酸を加水分解する酵素(シアリダーゼ)。
 インフルエンザウイルスのNAは、細胞内増殖のインフルエンザウイルスが、細胞膜の外に遊離する際に、インフルエンザウイルスの赤血球凝集素(HA)と、宿主の細胞表面に存在するンフルエンザウイルス受容体(シアル酸を含むシアロ糖鎖)との結合を外すことによって、ウイルスの凝集を防ぎ、ウイルスの出芽・遊離を促進する。
◇HAは15型、NAは9型が存在。
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