【や】  四目屋リンク・代替療法事典(http://www.geocities.jp/tyubee/)
 
●薬食同源
 黄帝内経−太素に「五穀、五果、五畜、五菜、これを用いて飢えに充つときはこれを食といい、以てその病を療するときはこれを薬という」とある。
 インスタント食品を食べサプリメント薬品でカバーするという食事は正常ではない。病気を治すのは医薬品であるが、病気にならない食事、自然治癒が行われる食事を実行すべきである。
 
●薬膳
 別ファイル「薬膳」参照。
 
●薬草療法
 作用の弱い〜強い薬草があり、ヒトの感受性の差もあり病気治療を目的にする場合、最初は定められた量の3分の1程度から始め、効果がなければ増量する。悪い作用が現れれば直ちに止めること。また半月ほど服用しても変化がないまま長期間連用することは好ましくない、異なる薬草・療法に切り替える。
 
●薬湯
 端午の節句に菖蒲湯・冬至の柚湯は有名だが、江戸時代は、神経痛・脚気・リウマチ・痔・湿疹・傷・生理痛・冷え性・安眠のため薬湯を用いた。
 ビワ・ソバ・クロモジ・ヒノキ・クヌギ・アズサ・ミカン・ウド・ヨモギ・イチジク・クスノキ・モモの葉・ダイコンの干葉・オオバコ・マツの葉・スギの葉などである。
 
●薬物灸
 薬物を皮膚に塗るか貼ることにより、局所の発疱・充血・消炎・鎮痛・消毒・殺菌・角質軟化・剥離などを期待する灸法。通常艾を用いず、薬物(生薬など)のみとすることが多い。天灸・漆灸・水灸・墨灸がある。
◇天灸
 皮膚刺激性の強い薬物(植物や昆虫などから調合)を皮膚に貼って、局所の発疱、充血を起こす。薬物の量、種類、貼付け時間などにより、局所の充血にとどめるか、発疱させるかを加減する。自灸ともいう。
 発疱薬には、毛莨(もうこん)、大蒜、白芥子(カラシナの乾燥種子)、カンタリジンなどが用いられる。
 毛莨は、葉をつぶして皮膚に1時間程度貼る。温感の自覚とともに充血がみられ、灼熱感や痛痒感の自覚とともに水疱をみる。水疱は潰して、軟膏などを塗布し、清潔に保つ。大蒜は、すりつぶしたものを皮膚に貼って充血・発疱させる。白芥子は粉末にしたものを水で調合し、皮膚に貼って発疱させる。カンタリジンは、粉末にしたものをグリセリンと調合し、それを皮膚に貼って発疱させる。
 天灸は発疱を主目的に発展してきた歴史的経緯があり、水疱を生じるので事前にそのことを十分に説明する。発疱薬の中でも、白芥子やカンタリジンの発疱作用は強い。局所の充血のみを意図して用いる場合は、張付け後の温感などの発生に十分に留意して行うか、天灸以外の灸法を用いる。
◇漆灸
 漆灸には、生漆(きうるし)を用いる方法、乾漆を用いる方法がある。前者は生漆と樟脳油を10(滴):10(滴)の比率で調合し、ヒマシ油を適量加えてよく混和する。後者は、乾漆37.5g、明礬37.5g、樟脳18.75g、これに艾の粉末を適宜調合し黄柏の煎汁に溶かす。これを棒で皮膚に塗布したり、艾に浸ませて経穴部などに置く。
◇水灸
 水灸には、用いる薬物や組合せの違いなどから、次の三法がいわれている。@ 薄荷脳7.5g、竜脳3.75gを調合し、これにアルコ−ルを適宜加えてよく混和する。A 竜脳7.5g、白礬3.75g、噛砂精(ろしゃせい)3.75gを調合し、よく混和する。B グリセリン50g、竜脳30g、硝酸20gを調合し、よく混和する。調合・作成したものは、筆、箸、棒などを用いて皮膚に塗布する。
◇墨灸
 墨灸の仕方には、二法ある。@黄柏和墨5勺(黄柏18.75gに水1合を加えて5勺(90cc)にまで煮詰めた液)、竜脳7.5g、米の粉末7.5g、麝香3.75gを調合しよく混和、これを皮膚に塗布する。A 竜脳3.75g、麝香3.75gを調合し、ヒマシ油と煤煙を適宜加えてよく混和する。これを艾に浸ませ、小豆大に丸めてから偏平にし、施灸部位に置く。この上に艾柱を置いて点火する。
 
●薬物代謝
 生体内に取り込まれた化学物質を異物として無毒化し、外に排泄する機能をいう。薬物が肝臓組織中の酵素により化学的に変化を起こすなど、肝臓は薬物代謝が活発な臓器である。
 
●ヤコブソン器官(鋤鼻(じょび)器官・Jacobson's Organ)
 Jacobson(1783年生・デンマーク医師)が研究したことから命名された。動物界で社会的・性的意味の刺激を知覚する器官である。少数の研究者(モランなど)は鋤鼻器官と呼ぶ。両生類以上の脊椎動物にあり、爬虫類で最も発達、蛇は二つに分かれた舌で集めてきた分子を口蓋部にある二つの穿孔(ヤコブソン器官)に差し込み感知する。哺乳類は鋤骨と鼻中隔の接合部の鼻中隔の前下部の左右にある盲管状の袋器官、ヒトは鼻口から15mm奥にある一対の穿孔。発生学的にも構造的にも嗅覚器に類似するが、ヤコブソン器官の方が原始の脳部分への入力を担当する。受容器細胞の生理学的性質は異なり、嗅覚と味覚の両方の性格を持つ。哺乳動物は同種個体の尿(タンパク質など)や分泌物(フェロモン)など分子量の大きい(モルモットでは600以上、味覚に近い化学感覚)非揮発性分子は鼻孔の中でヤコブソン器官が感知し、フェロモン刺激後は♂・♀ともにホルモン状態が変化、性行動などが誘発される。♀は♂の尿に含まれるタンパク質分子に反応、性ホルモンの合成を促進し成熟を早める。
 シカ・ウマの♂は、排卵期の雌の尿に触れると、頭を後ろに強く引き上げ、唇を持ち上げる「フレーメン」表情を見せる。鼻から口へ通じている鼻口蓋管(びこうがいかん)に圧力が加わり、拡がることによりヤコブソン器官を暴露する。ヤギ♂はフレーメンを行うとき頭を左右に振るのは口中の液体をヤコブソン器官に流し込む必要性からだ。猫のフレーメン反応は、口を半開きにしてジッとしている時で、ヤコブソン器官に感知分子を取り入れている姿である。
 嗅覚器からの情報はすばやく大脳皮質に到達し、臭いとして嗅覚される。ヤコブソン器官からの情報(ニューロン)は、副嗅球にシグナルを送り、扁桃体、視床下部(大脳皮質下)に留まる。情報が認識されることなく直接下垂体などのホルモン分泌を促し、性ホルモン合成を産生する。ヒトのヤコブソン器官に刺激を与えるのはステロイド分子(嗅覚器に作用を及ぼさない)などである。
 1992年、ロック社(デイビッド・バーリナー)から、ヒトのヤコブソン器官に作用する数種のフェロモンを特定し「レルム・オム」・「レルム・ファム」という香水商品をインターネットを通して販売した。
 ヒトの胎児期には、羊水に溶けた物質の臭いを胎児が嗅いでおり、この臭いは胎児の心身の発達にとても重要で、子宮内で覚えた臭いは誕生後すぐに母親を捜すのに役立っている。乳房の周りにアポクリン腺が多いことは、この臭いが子供が認識する母親臭である。
 
●野菜スープ
 野菜を使った煎じ薬といえるもので、自然治癒力を高め、病気を治す働きがある。アトピーが治った・十二指腸潰瘍が消えた・便秘が治った・視力が良くなった・血糖値が下がった・等々人により効用は違ってくるが、体躯を基本的に整えてくれるものである。
 
  基本野菜スープは







 

葉付き大根……………400g
人参……………………200g
生姜…………………………2片
蓮………………………100g
キャベツ………………400g
ゴボウ…………………400g
 






 
 
 症状により、基本スープに必要な野菜を加えていく。
  @コレステロールが高い………しいたけ
  Aイライラしている時…………小松菜
  B痛風・リウマチ………………セロリ
  C下痢気味………………………ニラ
  D利尿効果………………………キュウリ
  Eニキビ・シミ…………………パセリ
  F胃酸過多………………………蕪
 
 皮のままスープにするので束子などで洗いきれいにする。細かくしてから材料の3倍の水を加え、火にかけ沸騰後弱火で2時間ほど煮詰める。冷ましてから濾過し、服用する。この量で約2日分である。
 
●ヤヘイ
 アマゾン地方に自生するバニステリオプシス属の蔓性植物(アヒーン・ヤヘイ、タラ・ヤヘイ、ワイ・ヤヘイ、ヤヘイ・オコ)から作られる経口幻覚剤。コロンビアのインディオ呪術師が儀式に用いた。アルカロイド「ハルマリン」を含む。他のアルカロイドDMT(ジメチルトリプタミン)を含む植物を加える場合もある。ブラジルでカーピ、ペルーでアヤウアスカと呼ぶ。
 
●山芋(やまいも)
 ヤマノイモ科のつる性の多年草。自然薯、山の芋、大薯(原産地:インドネシア、別名=ため芋)に分けられる。
 ヤマノイモの栽培は意外に難しく、普通は中国原産のナガイモが栽培される。ナガイモの葉は、基部の心臓形の部分が横に拡がり、茎や葉柄が紫赤色を帯びるのでヤマノイモと区別できる。
 山芋の主成分はデンプン。アミラーゼ(分解酵素)を含み非常に消化が良い食品。山芋のヌルヌル成分は、水溶性のマンナン(植物繊維)とタンパク質が結合したものである。山芋を擂りおろすと黒く変色するものがある。蔓が枯れてない時収穫すると黒く変色するのは、アミンの一種「ドーパミン」の色である。パーキンソン病患者に山芋を常食(脳関門を通過しない)させ、結果を見たいものである。茎が枯れてから収穫すると黒く変色をしない。
 ヤマノイモの一種「メキシコヤム(ヤムイモ Wild Yam)」に、ステロイド様物質ディオスゲニン(サポニンの加水分解により得られる化合物)を多量に含んでおり、コーチゾン、その他ステロイド薬物製造に必要な前駆物質を採取するため栽培されていた(現在はリュウゼツラン)。中央アメリカでは、月経・分娩時の痛みを和らげるのに用いられていた。また、消化器の疾患・関節痛・筋肉のコリにも有効である。
 山薬(さんやく)は強壮・強精薬、胃を丈夫にして、精力増強作用がある。慢性下痢・夢精・男女生殖器の衰弱にも用いられる。
 山薬を1日20gを煎じて3回に分けて服用する。とろろ・とろろ汁として食用しても効果がある。消化酵素を多く含むため、生食しても良く消化する。
 
   ヤマノイモ酒


 
 山薬…………………………約200g
 砂糖(黒糖可) …………100〜150g
 ホワイトリカー………………1.8リットル
 山薬は乾燥・細かく刻む

 
         
 3ヶ月以上おいたものを1日1回30?を就寝まえに服用すると、糖尿病・滋養強壮・精力減退・疲労回復に効果がある。
火傷・ひび・しもやけには、根をすりおろして患部に塗る。(アレルギー体質の人には不向き)
 春:若芽を摘み、生で天ぷら・茹でておひたし・あえもの・味噌あえ・汁の実にする。
 秋:ムカゴを採り塩茹でや炒めのも、ムカゴご飯にする。
 秋〜冬:ヤマノイモを掘り取り、とろろ汁・山かけ・磯部揚げ・塩茹・天ぷら・あえもの・煮物・いも粥・味噌和え・汁の実などに用いる。
◇やまかけにするときは4倍に薄めて食べる。掘りたてをすって卵を1つ入れ、そのまま油で揚げた自然薯を海苔ではさんで食べてもよい。
 すりたての自然薯に生卵を1つ入れ、よくかき混ぜる。濃厚な自然薯はなかなか混ざらないので、根気良く箸で細かく卵と絡めていく。ネギのみじん切りをまぜ薬味とすると美味くなる、味付けはシンプルに醤油と酒少々。
 ボールの中で良くかきまぜ、少し茶色になったパン状態で素材は完成。フライパンを温め、ゴマ油を少し表面にひく。煙が出始めたところで、自然薯をフライパンへ流す。粘っこくって一度にドボッと入りそうになるのを箸で押さえながら、茶碗の大きさの円にして、4つの円をつくる。すぐに箸で円の端をつまむとお好み焼きのように固まりはじめる。裏返しにすれば表面は薄っすらこげ模様。中が柔らかいうちに、用意していた海苔に挟み、あつあつを頬張る。
 お好み焼きともトーフステーキとも違う、柔軟性があるのに歯ごたえがある天然自然薯焼きの出来あがり。
◇下痢:腸が弱くて常に下痢をする人は、自然薯を薄切りにして行って粉末にし、此を御粥に入れて常食して居ると治って来る。
◇痰切り・肺結核:灰の中へ埋めて蒸し焼きにした後、皮を剥いて食べる。
 痰=里芋の味噌汁を食べると、痰・咳も自然に切れる。又、老人の気管支カタルや肺気腫にも効くので、常食すると良い。
◇風邪・咳止め:山の芋を卸して黒砂糖か蜂蜜を適量加え、熱湯を注いで直ぐに飲む。
◇腫れ物:擂り卸した山の芋を其の儘患部に塗る。
◇歯痛:自然薯を卸し唐辛子の粉を混ぜて、痛む部分の頬に貼ると卓効が有る。乾いて来たら、新しい物と貼り換える。
◇魘(ウナ)される人に:寝ていて魘(ウナ)される癖の有る人は、煮た自然薯を常食していると効果が有る。
◇咳:蕪を葉も一緒に煮びたしにして、副食物として常時食べて居ると、咳が自然に止まる。
◇遺精:自然薯を薄切りにして干して粉末にした物を服用すると効が有る。
◇寝汗:肺結核や病後衰弱の時等に出る物で有るが、山薬(自然薯)を粉末にして、此を生卵(有精卵)に練り混ぜて、毎日2〜3回食べて居ると、自然に治って来る。
◇乳瘍:乳首を赤ちゃんに噛まれた時や乳瘍にも、自然薯を卸して小麦粉と練り混ぜた物を貼ると治る。
◇魚の骨刺され:喉に魚の骨が刺さったら、生の自然薯の皮を剥き、口一杯に入れて噛んで飲み下すと、不思議に取れる。
 
●ヤラピン
 さつまいもを傷つけると皮の近くに分布する粘性の白乳液をヤラピン(ヤラッパ樹脂)と呼ぶ。放置すると黒タール状物質になる。
 グリセロールにヤラピノール酸(オキシパルミチン)がエステル結合、ラムノース・グルコース・ガラクトースなどの糖が結合した糖脂質。熱に対して安定、焼いても蒸しても変質しない。
 緩下剤としての効果があり、さつまいもを食べると便秘を防ぐと言われるのは、ヤラピン(腸蠕動運動の促進作用)と食物繊維との相乗効果による。 
 
【ゆ】 
 
●湯液
 前漢時代、江南文化圏で発達、集大成された傷寒論(急性の熱病)・金匱要略(慢性病)など、生薬配合と体躯の関係など漢方療法に於いて用いられる生薬抽出液療法、湯液学。
 
●ユーカリ
 フトモモ科、ユーカリプツス属の常緑高木で、600種類以上ある。
 ユーカリプツス属の原産地はオーストラリアとタスマニアで、本属は海岸側、アカシアが内陸側を占有している。耐寒性と成育が早いので世界各地で植樹され、日本には1875年頃渡来した。ブラジルのサンパウロ州はユーカリの成育に適している地域であり、広範囲に植樹されている。材は建築材、枕木、造船、橋、電柱、製鉄炭、パルプなど用途が広い。ユーカリは「石油のなる木」として、葉中に数パーセントの芳香油を含み、周囲に放出している。空気中に発散する成分はα−ピネン、1,8シネオールなどであり、気温が高くなると、これら炭化水素の発散量が増大する。オーストラリアでは3、4月に多量のテルペンが存在し、発散量も大である。つまり山火事になる原因はユーカリが作り出している。東京では夢の島公園で8種類のユーカリ多数が栽培されている。
 幹から採取される樹脂が Red Gum(ユーカリガム)と呼ばれ、薬用として、咳、風邪、赤痢などに用いられ、葉からはオイカリプトールに富む精油、ユーカリ油(ユーカリプタスオイル:シネオール、ピネン、樟脳、フェンシェンなどを60〜85%含む。特にテルピンに含まれる酸化エーテル、ユーカリプトール(C1018O)は肺感染の治療、去痰用に効果がある。ユーカリ油は消毒薬、脱臭剤、カタル性炎に錠剤として服用。鼻風邪に吸入または点鼻する。一般にメントール、樟脳、松柏油と混ぜ、気管支炎、喘息に用いる)があり、薬用(感冒、下痢、腸炎、関節痛に外用などの他、抗ウイルス性がある)、殺虫剤、香料に用いる。
 ヤナギユーカリはオーストラリア南東部原産で、地中海沿岸、南米などで栽植され、材と精油(シネオール)が利用され、蜜源植物でもある。
 ユーカリは揮発性のモノテルペンを多量に含み、フィトンチッド物質以外にアレロパシー物質としてよく知られ、落ち葉が積もった土壌は長期間にわたり植物の生育を阻害する。ユーカリ類の多くのアレロパシー物質(成長阻害物質)中にはp−メタン−3,8−ジオル(シス、トランス)は、蚊に対し強い忌避作用があるほか、葉の細胞内にある液胞に貯えられている精油は多感物質の他、昆虫の忌避物質であり、これを貯える器官とみなされている。
 
●ユーカリ葉
 ユーカリプツス・グロブルス(Eucalyputus globulus)の葉を陰干しすると「ユーカリ葉」と呼び、中国では感冒・インフルエンザ・下痢・腸炎・関節痛・膀胱炎や、火傷・湿疹などの皮膚疾患に用いる。
 シンプルポリフェノールやケルシトリン(フラボノイド)、タンニン類(ワインと異なるタイプ)が入っており、ユーカリ・ポリフェノールの特異的生理活性が注目される。
@スカベンジング活性、抗菌活性
A抗肥満作用の確認
B皮膚の保湿、美白効果
C抗アレルギー
D血糖値の上昇抑制作用           (長岡香料・杉本圭一郎氏)
 
●ユーカリ油の生理活性
@殺菌・抗菌・抗ウイルス活性
 A 伝染性感染症の防止(2%液の噴霧で室内のブドウ球菌の70%が死滅)
 B インフルエンザ・ウイルスの増殖の防止(風邪、鼻づまりの改善)
 C 顔・手の消毒殺菌(ニキビ菌・黄色ブドウ球菌・ヘルペス疾患の治療)
Aうっ血の除去、組織の再生、血液中への酸素供給の促進、鎮痛作用など
 鎮咳・去痰・花粉症や風邪による鼻水鼻づまりの解消
 喘息・気管支炎・膀胱炎・腎炎・神経炎などの改善
 筋肉痛・神経痛・リューマチの痛みの暖和、傷の回復
B神経興奮を鎮める。精神集中を促す。リフレッシュさせる。
 
●油脂
 常温で液体の物を油、固体の物を脂肪という。
 油を薄く塗布、空気中の放置した時、乾燥固化する物を「乾性油」、乾燥性のない物を「不乾性油」、中間を「半乾性油」と呼ぶ。
◇乾性油  (沃素価130以上):アマニ湯・エノ油・キリ油・クルミ油・カヤ油・ケシ油・ブドウ核油・サフラワー油・魚油など。
 サフラワー油はリノール酸を75%含むが、加熱すると重合物を生じ、劣化しやすい。最近はオレイン酸が70%含まれているハイオレイックサフラワー油が栽培され、サフラワー油と混合、市販されている。
◇半乾性油(沃素価100〜130):大豆油・ナタネ油・綿実油・ごま油・ひまわり油・コーン油・米ぬか油など。
◇不乾性油 (沃素価100以下):椿油・落花生油・オリーブ油・ヤシ油・米油など。
 
●油脂測定
A 物理的試験:比重・屈折率・粘度
B 化学的試験
 a 沃素価 油脂100gの吸収する沃素のグラム数で顕す。油脂中の不飽和脂肪酸の二重結合の割合を示す数値。
 b 鹸化価 油脂1gを完全に鹸化するのに要する水酸化カリウムのmg数をいう。高い鹸化数の油脂は分子量の小さな脂肪酸が多く含まれている。特数以下の場合、分子量の大きな油脂が添加されたことを推定できる。 
 c 酸価 油脂1g中に存在する遊離脂肪酸を中和するに要する水酸化カリウムのmg数をいう。精製された新鮮な油脂の酸価は0.1以下で、酸化変敗が起こると酸価は増加。(油脂の新鮮度の判断材料)
 d 過酸化物価 油脂の自動酸化で生じた過酸化物の量。精製後の新鮮な油脂の価は0。長く空気中に放置すると過酸化物価は上昇し、以後油脂分解が始まる。「即席めん類:含まれる油脂の酸価が3を超え、または過酸化物価が30mg当量/kgを超える物であってはならない。厚生省規制」
 e 不鹸化物 油脂中の不鹸化物(アルカリで鹸化されない物質)の量を油脂に対する%で、色素類・ステロール類・トコフェロール類・高級アルコール類・炭化水素などである。(油脂精製度の良否の判定に用いる)
 
【よ】 
 
●葉緑素
 緑色の色素で、植物が光合成を行うに欠かせない成分。天然の葉緑素は油溶性であり、腸管から容易に吸収できる。葉緑素を包んでいる葉緑体にはβ−カロチン、ビタミンK1を含んでおり、一緒に摂取出来る。葉緑素は抗酸化作用、抗ガン作用がある。健康食品で売られている葉緑素は水溶性であり、腸管からの吸収が難しい。利用法は収斂作用があるので皮膚のトラブル、傷害の治療効果を高めるなどである。
 
●四目屋
 四ッ目の紋所を目印とした両国薬研堀(米沢町)の四目屋忠兵衛、四ッ花菱を紋所とした両国通り吉川町高須屋安兵衛の2軒が元祖を名乗った。
 1750年ごろ両国米沢町(中央区東日本橋2丁目)に店を構え、「日本一元祖 女小間物細工所 鼈甲水牛蘭法妙薬(淫具と催淫薬) 江戸両国薬研堀四目屋忠兵衛 諸国御文通にて御注文の節は箱入封付にいたし差上可申候」と宣伝。帆柱丸(危檣丸)・長命丸・女悦丸・きけいし・通和散・肥後芋茎・阿蘭陀蝋丸・嬉開玉露・阿蘭陀長けい香などを販売。四目屋で扱かっていない薬類・性薬全般も四目屋薬と呼んだ。蛇足ながら長命丸は薬舗万春堂春薬を四目屋が継承か盗用し、四目屋を自ら謂う所の「日本一」まで発展させた。
 他に、如意丹・鶯命丹(おうめいたん)・玉鎖丹・西馬丹・人馬丹・陰陽丹・壮腎丹・得春湯・遍宮春など、価格は32文〜64文(32文=米8合)。
 
●四目屋道具(よつめやどうぐ)
 淫薬を四目屋薬と称し、淫具を四目屋道具と言えり。張形を始め、兜形・鎧形・吾妻形・互形・琳の玉・助け舟・なまこの輪・肥後芋茎など言う物なり。
 
●ヨヒンビン(yohimbine)
 アカネ科ヨヒンベの樹皮に含まれる31種類中の主インドール系アルカロイド。ヨヒンビン酸のメチルエステル、C212623、分子量354.45. Pausinystalia yohimba(パウシーニィスタリア ヨヒムバ)の通称。アルコール・クロロホルム・高温ベンゼンに可溶。α・β・γ、(ε:合成体)の異性体がある。
 適量投与すると血管拡張(皮膚特に生殖器末梢血管)と、腰髄の勃起中枢への刺激により陰茎の勃起を促す。植物の中で唯一認められた催淫剤。薬理学的には交感神経α受容体遮断薬(アドレナリンα受容体拮抗作用)・セロトニン拮抗作用(セロトニン神経系は性行動抑制作用)・局所麻酔薬・散瞳薬・知覚神経末梢麻痺・催淫作用、副作用として目眩・痙攣・腎臓障害を起こすこともある。大量摂取すると延髄麻痺を起こし、痙攣・呼吸麻痺・心臓停止に至る。
 低用量ヨヒンビン(0.6〜6mg/60kg)投与は、α2受容体を選択的に遮断、高用量ヨヒンビン(60mg/60kg)投与は、α2受容体の遮断を選択せず、射精抑制作用を示す。ヨヒンビンを媚薬として用いるに塩酸ヨヒンビンを使用するが、副作用(意識障害・呼吸麻痺・幻覚・心臓マヒなど)があり普及していない。
 女性が利用すると、愛液の分泌を促進し、膣の締まりも良くなる(志賀貢)。
 
東京都健康局 調査・報告[報道発表資料/2002年10月掲載・東京都衛生局]
ヨヒンべ(塩酸ヨヒンビン)
[薬理作用] ヨヒンベは、アフリカ産アカネ科の常緑高木植物であり、樹皮を薬用とする。その主な成分が塩酸ヨヒンビンである。詳細な薬理作用は不明。
[用途] 適応は強精、強壮、神経衰弱性陰萎、衰弱性射精、老人性陰萎、血管拡張に使用される。塩酸ヨヒンビンとして1回5〜10mgを1日3回内服。10〜20mg皮下注射。
[危惧される健康被害] 発汗・悪心・嘔吐。大量投与により延髄麻痺をきたし、痙攣や呼吸麻痺、心肺停止に至る。
[その他(規制等)] 欧米では、催淫ドラッグの原料として用いられる。日本では、劇薬。(http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2002/10/60CAF100.HTM)
 
●ヨヒンベ(Pausinystalia(パウシーニィスタリア) yohimbe(ヨヒムバ))
 アカネ科パウシニスタリア属。西アフリカ、カメルーン・ザイール・ガボンの森林に自生。高さ30mの常緑性木本。樹皮は赤茶色。葉は長楕円から楕円形、花は小さな黄色・花序をなす。樹皮は1年中採取される。インドネシアなどで栽培、催淫目的の健康食品として商品化されている。
 樹皮中にインドール系アルカロイドを6%含み、西アフリカでは、男性の催淫薬・抗インポテンツ薬・穏やかな幻覚剤、興奮薬として用いる。アルカロイドとして精製せずに樹皮100mgを1日3回服用すると1日弱で効果が現れはじめ、交尾行動以外は正常状態を保つ。
 西アフリカでのヨヒンベの利用方法は随分乱暴で、ヨヒンベ樹皮1オンスを400ccの水で20分間煎じ濾過した液を飲む。不快症状を催し体躯の力が抜け陶酔状態に、稀に幻覚症状を発現。神経を刺激し骨盤への血液供給を促進、性器を充血させる。不快症状(目眩・吐き気)を避けたい時は、濾過液にビタミンCを1g混入する。
◇飲み方A
 樹皮の内側を削り取ったもの、大匙7〜12杯を600ccの湯で10分間煎じたものをゆっくりと飲む。1カップにつき500mgのビタミンCを加えると早くより強い効果がもたらされる。
 服用30分後(ビタミンC入りなら15分後)、暖かな快い身震いを感じ、その後精神的興奮と感情的・性的な高まりを感じ、幻覚なしに知覚の変化を経験する。性的能動作用は快感。通算2〜4時間。終了後は快くリラックスした気分で宿酔的不快感はない。
 茶としては苦く不味いので蜂蜜を加える。最初の30分間に吐き気を覚えることもある。ビタミンCを加えればその点は改善される。MAO阻害剤。
 
●ヨモギ(艾葉(がいよう)・モチグサ・灸草)
 キク科多年草。草丈は50cmぐらいになり、キクの葉に似ており、葉には精油(シネオールなど)・酵素・多糖類・ビタミン・各種ミネラルを含む。早春の若い葉は草餅の原料に、裏面に白い毛が密生しているのを集めてモグサとする。
 モグサで灸すると、白血球が増え、血の巡りが良くなり、病気に効果がある。
 子宮出血・帯下・浄血・腹痛・痔の出血などの症状時には、葉3〜5gを水400ccで煎じ(200cc迄煎じる)、1日3回服用する。
 茎葉を入浴剤として用いると良く温まり、腰・膝の痛み、打ち身、消炎、美肌に効果がある。
 
●四診
 漢方で使う「望(ぼう)・聞(ぶん)・問(もん)・切(せつ)」という語。
望:目の色・角膜の状態・顔色の状態・舌の色や舌苔(ぜったい)・姿勢や歩き方を見る
聞:話し方・声質・息づかい・体臭に注意する
問:患者の訴えを良く聞く・既往歴を聞く
切:脈を診る・腹の硬軟による病症の特徴を掴む
 四診後、場と時間の概念を背景におきながら弁証に進んでいく。
 
◇患者の臭い
黄 熱 病  :精肉の臭い
壊 血 病  :汗に腐敗臭
肝 臓 病 一 般:アンモニア臭
頚部リンパ節結核:古いビールの臭い
結   核  :古くなったビールの酸っぱい臭い
精神 分 裂 症 :刺激臭(トランス-3-メチル-2-ヘキサノイックアシッド)
糖 尿 病  :甘酸っぱい臭い(アセトンの刺激臭を含んだ息)
腸 チ フ ス  :焼きたてのパンの臭い
痛   風  :特徴的な汗の臭い
フェニルケトン症:カビ臭・ロッカールームで汗まみれのタオルの様な臭い
死   者  :死後数分で、ほのかに甘い様な、微かに糞尿を思わせる臭い
 
【ら】
 
●ラウオルフィア(Rauwolfiae Radix)
 キョウチクトウ科インドジャボクの根。レセルピン・ アジマリン(インドール系アルカロイド・血圧降下作用)を含む。ラウオルフィアから抽出されたレセルピン(劇薬指定)は高血圧症・末梢循環障害・不整脈などに使用されている。
 
●羅漢果(らかんか・Momovdicaegrosvenori)
 ウリ科蔓性多年草。蔓は5m位、果実は直径4〜6cmの濃緑色の球体。中国南部の広西チワン族自治区の山岳地帯で栽培される。収穫は2年目〜10年。ヤオ族の医師・羅漢がこの果実を治療に使い多くの人を救ったことから名付けられた。ヤオ族の間では「神果」と呼ばれ、不老長寿の秘薬とされた。配糖体テルペン(テルペングリコシド配糖体)は低カロリーで砂糖の300倍の強力な甘みがあり、糖分を制限されている人の甘味料として利用価値が高い。
(100g=0.9kcal・たんぱく質0.04g・脂質0.17g・糖質0.17g・Na量0.02mg)
 羅漢果はフリーラジカルを消去するスカベンジャー作用が実験で証明され、生活習慣病の予防や改善に適している。
 「味はすっきりと甘く、芳香がある。渇きを止め、唾液を生じる。気を鎮め・肺を潤し・血を清め・咳を止め、熱を冷まし・熱気を取り・血圧を下げ・宿便を取り・健胃整腸等の効果を持つ。臨床的には、急性・慢性の気管支炎、扁桃腺炎、胃炎・百日咳などに常用。(中薬大辞典)」
 
【り】 
 
●リグナン
 ゴマの根・茎・花・種子にリグナンが含有、特にゴマのリグナンをゴマリグナンと呼ぶ。
 ゴマリグナンはセサミン・セサモール・セサミノール・セサモリノール・セサモリン・ピノレジノール(抗酸化物質)の総称。肝機能を高める働きがあり、
@血中コレステロール低下作用、Aアセトアルデヒドの分解を促進して、アルコールによる肝障害を予防、Bセサミンに血圧降下作用と乳ガン細胞増殖抑制作用、ビタミンEとの同時摂取で食物アレルギー抑制に有効である。
 
●リケッチア(Rickettsia)
 細菌より小さく、ウイルスより大きいのがリケッチアと呼ばれる。
 リケッチアはリケッチア目の3科、12属に分類される微小な偏性病原菌である。ヒトやその他の脊椎動物が保菌するが、ダニなどの節足動物が媒介者となってヒトに種々のリケッチア症を引き起こす原因となる。リケッチアはグラム陰性菌で球桿状(0.2〜0.5×0.4〜1.0μm)であるが、ほとんどのリケッチアは宿主の細胞外では培養ができない。ただし、ロシャリメア属・バルトネラ属は人工培地で培養できる。一般には宿主の細胞質内や核内で増殖する。12属の中でリケッチア属・ロシャリメア属・コキシエラ属・エールリヒア属・バルトネラ属がヒトに病原性がある。リッケチア属には発疹チフス・発疹熱・ロッキー山紅斑熱・リケッチア痘・つつが虫病の病原体が知られている。ロシャリメア属は暫壕熱病原体、コキシエラ属はQ熱病原体である。エールリヒア属とバルトネラ属のリケッチアはおもに脊椎動物の赤血球などの有核細胞に寄生する。リケッチアは独自にタンパク質を合成しエネルギー代謝も行う。リッケチア症治療はテトラサイクリン系の抗生物質が最も有効。
 
●梨膏糖(りこうとう)
 上海では昔から「ゴホンと言ったら梨膏糖」と相場が決まっていたらしい。口に含めばイッパツで咳が止まるという優れモノとして、今も愛用者は多い。
言い伝えによると、梨膏糖は唐の時代(1300年以上の歴史)からあり、 当時の宰相が薬草を粉末にして梨の汁と一緒に長時間煮立てた薬膳の飴で、これを年老いた母親に与えたのが梨膏糖の始まりだといいます。そしてこの方法をいろいろな人が模倣し、現在の梨膏糖になったそうです。
胖大海梨膏糖の配合は、砂糖・梨汁・胖大海・茯苓。

●リコピン
 カロチノイド。トマトなどに含まれる(0.3〜0.8%)赤い色素カロチン、ただし体内でビタミンAには変換しない。抗酸化作用はβ−カロチンの2倍、ビタミンEの100倍ある。
 適度に摂取(40mg)することにより、リンパ球内のDNA破壊が顕著に抑制される。また紫外線による皮膚の酸化障害を最も緩和する。
                  一回量       含量 mg
   あんず        乾燥品   40g       0.34
   赤グレープフルーツ  生    140g       4.7
   完熟トマト      生    130g    4〜10
   ホールトマト     加工品  125g      14.0
   トマトジュース    加工品  240?     19.6
   ケチャップ      加工品   10g       3.3
   ピザソース      缶詰    30g      15.9
   スパゲティソース   加工品  125g      21.9
 
 加熱加工食品は細胞が壊れ、消化吸収が容易になる。また濃縮により濃度が高まり、トマトピューレ・トマトジュースの方がリコピン量が多い。リコピンはビタミンA同様油溶性なので、油を使った調理法が吸収率を高める。
 
●リコリン(lychorine)
 彼岸花。ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草(別名:マンジュシャゲ、シビトバナ)の全草特に鱗茎に多く含まれるアポルフィン系アルカロイド。
 強い中枢神経麻痺作用を有し、嘔吐、流涎、下痢、低血圧、頻脈、中枢神経麻痺などの症状が現れ、摂取量が多いと死に至る。江戸時代、ヒガンバナは救荒植物として畦道(ネズミなどの侵入抑制も兼ねていた)にあるものを大事にしていた。農作物が不作で飢餓状態の時、鱗茎をすり下ろして水に晒し、可溶性のリコリンを洗い流し食した。リコリンには?痰作用もある。同じ科のキツネノカミソリやハマオモトも同様の中毒症状を示す。
       
●リシン(Lysine):C61422
 トウダイグサ科トウゴマ属トウゴマ(Ricinus communis・ヒマ)の種子(8月頃採取、3〜5日間天日乾燥後圧搾して得る)中に含まれる強い毒性(ボツリヌス毒素や破傷風毒素に次ぐ)を持つ糖タンパク質、他にリシリンも含む。種子に油が30〜50%含有され、その中にリシンは7mg含まれる。一般にはトウゴマから油を取った後のかすから抽出される。ヒトが吸い込む・飲み込む・注射すると細胞壊死から臓器不全を招き死に至る。注入の致死量は0.0005g(0.5mg)だが、種子8粒を噛んだあと吐き気・筋肉の痙攣・嘔吐・ひきつけから死に至る。米国陸軍は1962年にヒマ種子粉末を生物化学兵器に利用する特許を申請した。大気1m3中に30mgリシンがあれば1分間でほぼ半数の人間が死亡する。
  ◇生物兵器としてのリシン毒素の症状
   4〜8時間経過 発熱・咳・吐き気・関節痛などが急に発症
   18〜24時間経過 気道壊死・肺浮腫などを発症
   36〜72時間経過 呼吸困難から低酸素血症となり死に至る
 リシン糖タンパク質はAサブユニットとBサブユニットを持つ。B部は細胞に結合し、A部は細胞に侵入しタンパク質生成を阻害する。A部の毒性発現は、平常細胞より悪性腫瘍(ガン)細胞に対してより強く毒性を示す。
 リシンは暗殺に使用された。コウモリ傘の先端に隠された針により注入されると自然な病気に見え、数日で死に至ったという。ひまし油は50℃以上に加熱すると、毒性が無効になる。
◇世界五大猛毒
 ボツリヌストキシン(食中毒の原因になるボツリヌス菌毒素)
 テタヌストキシン (破傷風菌の毒素)
 ジフテリアトキシン(ジフテリア伝染病の細菌)
 グラミシジン   (ペプチド系抗生物質、細胞膜障害剤)
 リシン
 
●リゼルグ酸(lysergic acid)
 麦角アルカロイドを加水分解して得られる。LSD−25はリゼルグ酸から合成したリゼルグ酸ジエチルアミドである。薬理作用は子宮収縮・血管収縮作用。
 
●リゾチーム(lysozyme)
 フレミング(ペニシリン発見者)が培養皿に鼻汁を落とし、数日後に培養皿を見ると鼻汁を落とした所だけ細菌が溶けていたことから発見された。また唾液にも含まれており、細菌の細胞壁を分解する酵素として、口・鼻・目に入った細菌が最初にあう免疫システムの一つである。動物は傷つくとその部を自分で舐めるのは、唾液に含まれるリゾチームに殺菌力がある事を本能的に知っているからである。
 細菌の細胞壁の一つがGlcNAcとMurNAcであり、交互にβ−1,4グリコシド結合で出来ている多糖である。この糖鎖をリゾチームは好んで加水分解する。つまり、多糖類がリゾチームで切断され細胞が破壊される。
 細菌の細胞壁はアミノ酸と結合しペプチドグリカンとなり、末端が他の多糖と繋がり架橋を形成し、強固な細胞壁としている。ここにリゾチームが働いて加水分解すると細菌は生きていけず、細菌の感染防御になる。
 酵素リゾチームは溶菌作用(細菌細胞壁を可溶)を持っており、風邪にリゾチームが効く原理である。【参考ノート6頁】
 
●リナマリン、ロトストラリン(青酸配糖体)
 クローバー(シロツメグサ、ミヤコグサ)などマメ科に属するものに多く含まれる。虫が食ったり、菌が侵入したりして葉の細胞や組織が壊れたときに初めて青酸が出てくる。リナマリンとその加水分解を特異的に触媒する酵素のβ−グルコシダーゼが健全な葉では別々の部位に蓄えられているので、通常は両者が接触する事はない。何らかの原因で葉の細胞や組織が壊れたときに初めて配糖体と酵素が接触して加水分解が起こり、アセトン+グルコース、そして青酸が遊離して出てくるのである。クローバーすべてが青酸配糖体を含有しているわけでなく、気候により、新芽の出るとき虫の活動期と一緒になるような地域(ヨーロッパ)のクローバーに含まれており、虫の食餌予防のためと考えられる。
 
●リノレン酸
 炭素数18、二重結合を3個持った不飽和脂肪酸。二重結合の場所によりα−リノレン酸(9,12,15)、γ−リノレン酸(6,9,12)である。
 α−リノレン酸は魚介類・野菜・シソ実油に含まれ摂取後にEPAやDHAに変換され、脳神経系を活性化する作用、疾病を軽減する作用が確認されている。ガンの発生も抑えることも確認されている。
 γ−リノレン酸は植物由来の食用油、動物性食品に含まれ、植物ではリノール酸から作られる。体内ではアラキドン酸に変換され、プロスタグランジンやトロンボキサンの前駆体である。
 
●リピッドプロテイン
  甘酒の麹菌中にリピッドプロテイン(タンパク質と脂質からなる)が沢山含まれる。
 
●リピドA
 リポ多糖を酢酸処理することにより脂質部分のリピドAを多糖部分から分離させることにより、内毒素活性がリピドAであることが分かった。
 リピドAの生物活性は、腫瘍壊死作用、インターフェロン誘導活性、マクロファージ活性化作用、プロスタグランジン生産活性、インターロイキン誘導活性、幼若化作用、免疫アジュバンド活性などである。
 
●リポ多糖
 多糖体からなる親水性抗原多糖の側鎖部分、微親水性の外部コア多糖部分・内部コア多糖部分(KDO、ヘプトース)・疎水性のリピドA の3部からなり、それぞれが共有結合で結びついている。
 発熱性、致死毒性、エンドトキシンシeック等の生体宿主に有害作用を示すが、非特異的感染防御作用、抗体産生増強のアジェバント作用、マクロファージ活性化作用、B細胞幼弱化作用(マイトジェン活性)、シュワルツマン反応、インターフェロン・インターロイキン産生、抗腫瘍作用等の宿主に有益な作用を合わせ持ち、少量で多彩な生物活性を示す。
 リポ多糖を固定し、担ガン血液を体外循環させ、ガン細胞を抑制させる試験も始まっている。
 
●リポタンパク質
 脂質はタンパク質と複合体「リポタンパク質(lipoprotein)」と呼ばれる複合体を作る。血漿リポタンパク質は脂質を体躯に運ぶ働きをしている。
 
超低密度リポタンパク質(VLDL)
   =中性脂肪
低密度リポタンパク質 (LDL:ローデンシティーリポタンパク)
   =コレステロールを肝臓から全身への運搬役である。
高密度リポタンパク質 (HDL1、HLD2:ハイデンシティーリポタンパク)
   =使われないまま血管壁にくっついているコレステロールを回収して肝    臓に帰ってくる運搬役である。
 
などの種類があり、運搬する脂質の種類や構成タンパク質も異なる。
 脂肪が体内を動きまわるには、タンパク質と結合したリポタンパクとして、水溶性の状態にしなければならい。口腔から腸管に到達した脂肪は、胆汁でモノグリセリドと脂肪酸に分解・吸収された後、腸の細胞で再び脂肪に合成され、カイロミクロン(リポタンパクの一種)になり、リンパ管を経て肝臓に運ばれる。肝臓は脂肪からコレステロールを産生し、古くなったコレステロールの処理と排泄もする。この役目を終わったコレステロール(HDL)が胆汁酸の原料になる。 
 肝臓はコレステロールの管理をしているが、動物性脂肪の過剰摂取などでVLDLとHDLのバランスが崩れると、肝臓から体内に出ていくコレステロールが多くなり、血液中にコレステロールのカスが溜まっていく。
 
●リモネン(limonene;1-メチル-p-イソプロペニル-1-シクロヘキセン)
 単環状モノテルペンの代表的化合物。植物精油中に含有される成分で、レモン様の芳香を持つ。無色の液体で、比重0.84、沸点177℃、水に不溶、アルコールに可溶。光学異性体のd-リモネン(右旋性)、l-リモネン(左旋性)、及びラセミ体(ジペンテン)が存在する。天然には、d-リモネンはオレンジ油、・ショウノウ白油・ダイダイ葉油など、l-リモネンはハッカ油など、ラセミ体のジペンテンはダイダイ花油・テレピン油・ショウノウ花油などに多く含まれる。
 
●硫化アリル
 消化液の分泌促進によっての消化促進効果。ビタミンB1と結合してアリチアミンとなり、ビタミンB1の高吸収により高い疲労回復効果。自律神経を刺激してエネルギー代謝を活発にする効果等がある。硫化アリルは水溶性なので、含有野菜を水に晒すのは短時間にする。
 血液の凝固を遅らせる働きがあり、動脈硬化予防の効果がある。
 
●硫酸タリウム
 殺鼠剤・特殊ガラス・合金成分・ハイテク分野に用いられている。
 ヒトが摂取すると1〜2日後に症状(吐き気・嘔吐・食欲不振・口内炎・結膜炎・顔面腫脹・便秘・筋肉痛・頭痛)が発現。2〜3週後に症状(重い口内炎・視力障害・知覚異常・下痢・腹痛・消化管出血・運動失調・腎不全・痙攣・昏睡・呼吸麻痺など)が重く変化する。
 硫酸タリウム中毒予後は、軽症でも神経症状や知的障害を引き起こす。
◇タリウム
 重金属(レントゲン線を遮断)、鉛より柔らかい金属、重金属類で一番毒性が強く、成人致死量は約1g。
 1861年に発見され、淋病・梅毒・結核の治療薬として用いられ、さらに頭部白癬菌症の治療薬として繁用されたが、現在では工業・農業の分野で使われている。殺鼠剤は無味無臭から殺鼠効果を高め、使用者の評価も高い。
 
●緑茶
 マウスの腹にイニシエーターを1回塗り、翌日からプロモーターを毎日塗ると、4週目には100%皮膚ガンが発生し、死に至る。これらのマウスにヒト換算10杯/日の緑茶タンニンを経口投与すると、タンニンを与えたマウスの発ガン率は25%(発ガン防御=75%)になった。
 
●緑豆(りょくとう)
  別名:八重生(やえなり)・文豆(ぶんどう)・Green gram
 緑豆は体内の熱邪を取り去る作用がある。食べ過ぎると体を冷やすので、1日置きか3日に一度食べる。粥はハト麦と少量の米を混ぜる。
 緑豆の粥は中国では飲茶、干棗(ほしなつめ)を入れると汁粉のように甘く美味しい。中国では脂っこいものを食べた後に食する。ココナッツミルクに甘く煮た緑豆を入れた善哉も美味しい。
 緑豆は土鍋に入れ、一晩水(ぬるま湯可)に浸けておく。朝、適当に水を足し、クコ実を3〜4個入れ5分間沸騰させ、20分ばかり蒸らすと出来上がり。
 甘く味付けする場合は、水飴や野菜オリゴ糖を混ぜる。シロップ漬けアロエ果肉を混ぜると「中華デザート粥」。陳皮(ミカン皮を一夜干し)を少し混ぜると美味。乾燥ワカメ細切りを混ぜてもよし。
 民間療法
  頭風・頭痛を治す………………………緑豆枕を作り寝る
  十二経脈を通す…………………………煎服・煮て食べる
  傷寒の熱病で煩渇した熱を抑える……粥を食べる
  酒毒をなくす……………………………麺を食べる
  消渇に……………………………………煎服
 
●リリーサーフェロモン
 同じ種の他の個体に直接的に特異的な行動(交尾行動・警戒行動)の応答を促す化学物質。
イヌ…………………尿
ブタ…………………唾液
ハムスター…………膣の分泌液
昆虫・哺乳類………分泌腺から出る分泌液
 
●リンネ(1707〜1778)
 スエーデンのカルル・リンネウス。のちに爵位を授けられ、フォン・リンネとなった。
 「花は植物の生殖器官である」というカメラリウスの発見(1691)が植物の分類の鍵であると考え、雄しべと雌しべの数を基礎にして、植物を綱(class)と目(order)に区別。さらに細かい区分である属(genus)と種(species)で表す2名法(the binary system)を提唱した。
 
●リンパ
 骨髄幹細胞から骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分化する。リンパ系幹細胞からB細胞、ナチュラルキラー細胞、胸腺経由でヘルパーT細胞・キラーT細胞・サプレッサーT細胞に分化する。蛇足ながら骨髄系幹細胞からはマクロファージ、好中球、好酸球、好塩基球、肥満細胞、赤血球、血小板が分化する。
 リンパ球はB細胞と3種類のT細胞のことをいう。
 リンパ節は身体の要所に点在して病原体をくい止める関所であり、リンパ節が炎症を起こし痛みを感じる時は、リンパ節で病原体が全身に拡がるのを防いでいる状況である。のど(咽頭扁桃)、上あごの奥(口蓋扁桃)、首、脇の下、鼠径部にはリンパ節が集まっており、健康維持の重要地点である。
 リンパ節以外のリンパ器官としては、胸腺、脾臓、扁桃、腸管であり、リンパ球を作り、身体を病気から守っている。特に胸腺には、リンパ球またはそれに類した細胞が充満しており、マウス新生児の胸腺を摘除すると免疫機構が著しく低下し、胸腺は免疫機構に重要な役割を担う器官として注目されるようになった。胸腺は免疫応答を行う器官ではなく、骨髄幹細胞からT細胞を作り出す器官である中枢リンパ器官である。胸腺はT細胞を作り出すばかりでなく、異物と反応するクローンを選択的に増殖させ、自己物質と反応するクローンを不活化するなど、T細胞の生成に関わる総ての機能を保有している。
 
●リンホカイン
 体細胞が自発的に、あるいは細胞外からの刺激により細胞外に分泌する、生物作用を有する微量のタンパク質性物質のうち、産生細胞がリンパ球(T細胞、B細胞、LGL)である場合、これらをリンホカインと総称する。
 リンホカインは、免疫反応を促進するものと、それを調整するものがある。
最近では、リンホカインが役立つためにはその生産細胞と標的細胞との接着が必要で、この接着因子は単に接着だけでなく、細胞内に情報を伝えるにも必須のもので、免疫の調節や炎症、ガン転移の抑制に役立つ。
 
●リンホカイン産生型リンパ球
 リンホカインを産生・放出、主としてマクロファージを集合・活性化させ、異物を排除する。 
 
【る】 
 
●ルイボス(アスパラサス・ハネアリス)
 南アフリカ原産マメ科植物。原住民の不老長寿の飲み物、ルイボスは現地語で、ルイは「赤い」、ボスは「ブッシュ(藪)」を意味。ルイボスの色素は体内の活性酸素を除去する作用が高く、健康・美容に効果がある。
 必須ミネラル(Cu・Zn・鉛・Mn・Caなど)が豊富に含まれ、逆にタンニンは殆ど含まれていない。ミネラル不足は、肌の荒れ、新陳代謝機能が低下、免疫力の衰え・イライラ・怒りっぽいなどを引き起こし、女性は閉経後骨粗鬆症を引き起こす。
 
●ルチン(rutin・C273016)
  ビタミンP(ビタミン様物質)の一種で、蕎麦に特有の ポリフェノール物質。ビタミンCの吸収を助けたり、体 内で適切に機能するためのサポート役である。
  血管補強作用(毛細血管の強化、血管の補強作用、脳出血・高血圧の予防、肺出血、紫斑病、網膜出血などに用いる)。毛細血管の強化、血圧降下、膵臓機能の活性化、記憶力の向上などの効果が期待。
 トマト・タバコ・ヘンルウダ・エンジュ・ソバなどに含まれるフラボノール配糖体(ケルセチン誘導体)。淡黄〜淡黄緑色の結晶性粉末で、ケルセチン+(ラムノース+グルコース)からなる。毛細血管を丈夫にし、浸透性を減ずる作用。高血圧症に薬効、脳出血等の毛細管性出血の治療・予防剤として用いる。
 
【れ】 
 
●冷感症(frigidity)
 女性がオーガズムに達することが出来ないこと、不感症と同じ。
 性的な機能でなく、楽しむことができない、身体的原因がない点でインポテンツと区別される。膣内温度が上がらないと起きやすい。
◇芳香療法:
 ジャスミン・ネロリ・イランイラン・クラリセージ・サンダルウッド
◇漢方処方:五積散(ごしゃくさん)
 
●霊芝(れいし)
 サルノコシカケ科マンネンタケとサイワイタケなどの近縁種をいう。梅の朽ち木・ナラ・クヌギに自生するもので、10万本の梅の木で霊芝が見つかるのは2〜3本であった。子実体が美しくウルシを塗ったような光沢のある1年生のキノコで傘と柄がある。傘は腎臓形、側方に茎をつける。マンネンタケは広葉樹につく白色腐朽菌である。マゴジャクシ、ツガノマンネンタケは針葉樹につく。強壮、鎮静剤として用いられ、最近ではマンネンタケの多糖類に制ガン効果が認められ、台湾(1960年〜)、日本(1971年〜)で人工栽培されている。
 霊芝を摂取すると、身体の均衡を保つ機能「ホメオスタシス」を強く押し進める作用があり、中枢神経疾患(不眠症・ノイローゼ・自律神経失調症)、呼吸器疾患(アレルギー性気管支炎・気管支喘息)、肝臓病に効果がある。
 ホメオスタシス以外に、お血(血の流れの滞り)を治し血栓を溶かすことから循環器系の病気(心臓病・高血圧・動脈硬化)に薬効がある。中国で心筋梗塞・狭心症の治療に用いられ、80%の患者に効果があり、25%の患者が治癒した。
 
●レクチン
 特定の糖鎖構造に結合するタンパク質の総称。
 植物の抽出液、特にマメ科の種子の抽出液でヒトの赤血球が凝集される。凝集に関与する抽出液中のタンパク質を「植物性血球凝集素」といい、その後「レクチン」と言われるようになった。現在では植物性のみならず動物性のものまで含めて、抗体など免疫学的産物ではない、結合価が2価以上の糖結合性細胞凝集素を広くレクチン(アグルチニン agglutinin)と呼ぶ。
 
●レクチンA
 細胞表層の糖や表層抗原を見きわめて取り込むタンパク質、および糖タンパク質。特異的に相互作用を行い複合体を形成する。しばしば細胞凝集の原因となる。糖鎖の構造や形、組成、配列を見分けられ、ガンとか病疾患の細胞膜表面の糖鎖は変化をするが、その変化をめざとく見きわめる。
 読みとりの特異性は、@糖鎖の末端残基のみを読み取る。
           A糖鎖の末端から2番目の糖鎖配列を読み取る。
           Bアノマー(α・β結合)を選り分ける。
           C糖鎖に付いている原子団の種類を選り分ける。
           D特異性が厳格でない。
 フォトヘマグルチニン(PHA)やコンカナバリンA(Con A)は、抗原と同じようにリンパ球に結合し、休止期の細胞に細胞分裂を誘発させる分裂因子として働く。植物でのレクチンは種子の毒性分である。
 糖結合活性の発現にカルシュウムを必要とするものを「C型レクチン」、−SH試薬を必要とするものを「S型レクチン」と呼ぶ。C型レクチンの糖認識ドメイン(carbohydrate recognition domain, CRD)の一次構造がよく分かっており、アミノ酸配列、塩基配列にCRDと同じ様な配列が存在すれば、調査するタンパク質がレクチン活性を持つか否かが分かるようになった。
 血液中に抗菌作用や抗ウイルス作用を示すマンナン結合タンパク質(MBP)の存在が確認され、内皮細胞や白血球に発現され炎症反応に関係する細胞接着分子としてのセレクチンが注目されている。
 
●レクチンB
 動植物や細菌に存在する糖結合性タンパク質であり、動植物細胞を凝集し、複合糖質や多糖類を沈降させることが出来る。
 レクチンは補食細胞を活性化して酵素類や活性酸素の放出を誘導するタイプと、体液中に可溶性因子として細菌などの異物に直接作用して不活化したり凝集するタイプがある。これらの作用に付け加え、補食細胞を異物に結び付き易くする「オプソニン」活性があり、効率よく異物処理に大きな貢献をしている。
 
●レシチン(フォスファチジルコリン)
 不飽和脂肪酸とコリン(ビタミンBグループ)とリンが結びついた「リン脂質」の一種をレシチンと呼んでいる。ヒトの細胞膜の成分はコレステロールとリン脂質であり、特にレシチンは細胞膜の働きを正常化して整える、つまり老化を防ぎ若返りに役立つ成分である。
 ヒトの身体の中にある脂肪は、コレステロール・中性脂肪・リン脂質がある。リン脂質はリンを含む脂肪であり、リン脂質の約70%がレシチンである。レシチンは肝臓や小腸で合成されており、原料が大豆であった場合、リノール酸のレシチンが多く、卵の場合、アラキドン酸、パルミチンのレシチンが多い。ただ、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸などの必須脂肪酸は体内で合成できないので、その種類のレシチンも体内合成できない。
 レシチンの効果は、@乳化作用による血管壁に沈着したコレステロールを溶かし、動脈硬化の予防、改善をする。胆石をも溶かす。Aレシチンには不飽和脂肪酸、なかでもリノール酸、リノレン酸などの多価不飽和脂肪酸が多く含まれており、これはLDL(悪玉コレステロール)を減らし、HDL(善玉コレステロール)を増やしてくれる。B細胞を構成する物質であるから、動脈壁そのものを丈夫にする。C神経伝達物質であるアセチルコリンを作り出し、脳の老化を遅らせる働きがある。
 レシチンを多く含む食品は、大豆と豆腐を除く大豆の加工食品、卵黄、魚である。レシチンは取りすぎても弊害はない。
 
●レスベラトール
 植物が菌類に抵抗するポリフェノールの一種である。暖かい地方より、涼しくて湿気のある地方は含有量が高く、ぶどうと落花生に多く含まれる。レスベラトールは、これまで発見されたポリフェノールの中で、薬学上、最も健康への効果が高いといわれている。ワインには純粋なレスベラトール以外にもレスベラトールと類縁関係にあり、同様に効果のあるものが含まれていることがわかって以来、その結合の濃度が医学的に重要だといわれている。@HDL(善玉)コレステロールを増やす ALDL(悪玉)コレステロールを減らす B強力な抗酸化物として悪玉コレステロールの酸化を抑える C血小板の凝固と血栓症を特に効果的に抑える D動脈の内壁で炎症を促進する物質の産生を抑制する E動脈硬化や炎症を起こす疾患 F水虫を防ぐ などの薬効がある。
 
●レセプター
 ヒトは、細胞外から得た情報を正確に細胞内部に伝達し、適切に処理して、あらゆる状況にも対応できる仕組みがある。血液循環系、内分泌系、免疫系、神経系、化学受容器である。これらは有機的に関係し、ネットワークを張りめぐらせることにより、体躯組成や物理的性質を一定に保持する機構を恒常性維持作用(ホメオスタシス)と呼ぶ体系を構築している。 
 
 化学物質による刺激を感受する感覚器官を化学受容器といい、レガンドが気体であれば鼻にある嗅覚レセプターが、液体であれば口腔にある味覚レセプターなどが感知する。化学受容器は摂取器官の入り口「咽頭部周辺」と出口に多く存在し、受容した情報はリンパ器官や脳に伝達し、免疫作用の増強、分泌液を促す等、外部からの情報を体躯が認める最初の関門として存在する。口腔に存在する舌部レセプターは味覚として、甘い:糖分の摂取、旨味:遊離アミノ酸、塩味:塩分、苦味:植物毒、酸っぱさ:腐敗の確認を、咽頭部周辺では口腔から送り込まれた唾液混合物、鼻孔から送り込まれた鼻汁を感知する。
 
 細胞膜受容体を介する情報の転換様式は、3種類ある。
@ニコチン性アセチルコリン受容体、GABAA受容体やグリシン受容体に代表されるように、受容体自身がイオンチャンネルを形成するものである。これらの受容体は3〜5量体タンパク質で構成され、各ペプチドは細胞膜を4〜5回貫通するという特徴を有し、アゴニストによる受容体刺激はイオンの流入を引き起こす。
Aインスリンを始めとする多くの細胞増殖受容体は一本または数本のペプチドよりなるが、各ペプチドは細胞膜を一回だけ貫通し細胞質側にチロシンキナーゼの活性部位を有している。これらはある種の機能タンパク質のリン酸化を行い、その活性を制御する事によって細胞内へ情報を伝えていると考えられている。
Bムスカリン性アセチルコリン受容体やアドレナリン受容体は、それ自身セカンドメッセンジャーを生成する効果器(エフェクター)としての作用を持たず、GTP結合タンパク質を介して効果器に情報が伝えられる。このタイプの受容体は、一本のポリペプチド鎖からなり、細胞膜を7回貫通する構造を有しているのが特徴である。この受容体と効果器の間を仲介し、情報の転換因子として機能する一連のGTP結合タンパク質を特にGタンパク質と呼んでいる。
 
 情報の流れは、まず生体外、あるいは細胞外からの信号が、受容物質(レセプター)に取り込まれるところから始まる。この受容器は細胞膜に組み込まれたポリペプチドで出来ており、細胞1個あたり数多く存在する。
 受容器は、ポリペプチド鎖が細胞膜の外側から内側に突き出ているだけであったり、1本のポリペプチド鎖が5回も7回も細胞膜を出たり入ったりしていることもある。この受容ポリペプチドは細胞表面(外側)に突き出ているN末端領域に認識部位(レクチン構造区)があり、リガンド細胞表面の糖鎖をレクチン構造区にきっちり埋め込み、細胞接着が成立する。糖鎖を認識できる装置(タンパク質)はセレクチンと呼ばれている。
 7回膜貫通型受容体には、アドレナリン、ロドプシン、ムスカリン様アセチルコリンなどが知られている。サイトカイン受容体は2つのポリペプチドからなり、インスリンはα、βのサブユニットが4つ集まったヘテロ4量体だが、βのみ膜貫通する。受容体を分類すると細胞内情報伝達を行う狭義の意味の受容体の他に、LDLやリガンドを取り込むための受容体や、細胞外マトリックスと細胞骨格を結びつけるインテグリン受容体などがある。
 レセプターのカスケードを見ると、細胞増殖因子(レセプターに対しリガンドと呼ぶ)を細胞膜外側にあるレセプターで受け取り、細胞膜内側にある各種装置が働き始める。情報は「Gタンパク質」装置を経て、細胞膜内側にある装置「効果器」に達する。効果器は、アデニル酸シクラーゼとかホスホリパーゼといった酵素である。効果器が活動を始めると、次の装置(酵素)を動かすスイッチとなる物質「二次伝令物質(セカンドメッセンジャー)」サイリックAMP(sAMP)とかジグリセリドを作る。この二次伝令物質はキナーゼ(リン酸化酵素)などの各種酵素を次々と活性な形(グリコーゲンホスホリラーゼキナーゼ、グリコーゲン合成酵素、リパーゼ、ヒストン、シナプシンなど)に転換し、触媒活性が活動を始める。キナーゼ活性の始動が細胞活動の反応開始のトリガーになり、次々と各種反応が続いて始まる。いわゆる階段式増幅機構である。細胞の増殖、分化、成長はこうして始まる。
 ところが、ガングリオシド(糖脂質の一種)+酵素複合体(キナーゼ)を形成すると、キナーゼ活性は機能しなくなるのである。キナーゼが働かないということは、一連の増幅機構が停止することであり、状況を変えることにより、細胞機能をコントロールできる様になるのである。細胞の増殖、分化もガングリオシドが決められ、細胞機能を制御すれば、炎症の治療、ガンの抑止が可能になると考えられる。
 インフルエンザに感染しているヒトの鼻や喉からはインターフェロン量が通常より多く分泌、回復と同時に減少する。つまり体躯に不具合が生じるとごく少量の物質で健康を取り戻す働きを促すのだ。
 インターフェロン治療は数百万単位のインターフェロンを用いるが、ごく少量のインターフェロンを経口摂取しレセプターを刺激する生体防御機能を働らかす方が効果的だ。
 扁桃レセプターは直接・間接に中枢リンパ器官を刺激する事であり、密接に関係するT細胞の活性化であると考えられる。扁桃にあるレセプターの数は10億〜100億あり、インタフェロンを感知するもの、プロポリスのフラボノイドを感知するものなどであり、免疫活性化を促すのである。
 
●レセルピン(reserpine)
 キョウチクトウ科インドジャボク(ラウオルフィア・セルペンチナ)の根に含まれるインドール系アルカロイド。ラウオルフィアアルカリイドとも呼ばれる。インドでは「サルパガンダー」「チャンドラ」と呼ばれ、蛇・サソリに噛まれたときの解毒剤、精神錯乱に陥った患者を安静にする時に用いる。
 薬理作用は、交感神経抑制(長期摂取可能な強い血圧降下、心拍出量低下)、中枢神経作用(抗不安作用)。レセルピンとクロルプロマジンの併用によって、精神分裂症患者の凶暴性の抑制効果を持ち、治療に革新性を提起した。
 レセルピンは交感神経系のアドレナリンやセロトニンを減少させる薬理作用を持つが、精神的に不安定である患者・胃潰瘍患者などに大量投与すると危険を伴う。
 
●レチノール
 ビタミンAを見よ
 
●レンチナン(lentinan)
 シイタケから分離されたグルコースが約2000個重合した多糖分子。抗体産生を活性化し、免疫機能を高め、制ガン作用がある。
 
 【ろ】 
 
●ロイヤル(ローヤル)・ゼリー
 ミツバチ女王となる幼虫は、ロイヤル・ゼリーを大量に貰い、成虫になった後、毎日1000〜2000に達する卵を生み、それに応じて濃縮原料であるロイヤル・ゼリーが絶えず給餌される。
 動物の寿命を延ばす薬効があり、ハエでの実験では寿命が3倍、産卵力が3〜4時間のうち60%高まった報告がある。生後21日のネズミに注射したところ、卵巣が量に比例して成熟、長寿と性機能を高める働きがある。
 疲労回復・食欲増進・強精・造血・肝臓の強化・血圧(高低)の調整があり、総合作用として幼児の発育増進・病後産後の早期回復・老化現象防止などの効果を持つ。火傷あとの新しい皮膚細胞を従来より30%早く成長させる、ガン細胞の拡大を抑えるなどの効果もある。
 自然王台の中に貯えられるロイヤル・ゼリーは、幼虫の成育により成分に変化を生じる。
孵化後1〜2日後      貯乳量50mg(水分の含有量が多い)
  3日後 幼虫40mg  〃 200〜300mg
4〜5日後 幼虫350mg  〃   〃  (王乳の水分が減少)
  5日後 王台は蜜蝋で蓋で塞がれ、幼虫が王乳を残さず摂取する。
 ロイヤル・ゼリーは人工王台に孵化後1日の幼虫を入れ、一定時間後に幼虫を取りだし貯乳を採集する。移虫後48時間:79mg、48時間:244mg、72時間:400mgのロイヤル・ゼリーが採集される。48時間ロイヤル・ゼリーが一般的で、実際には48〜60時間である。72時間ロイヤル・ゼリーは淡緑色となることがあり、水分含有量は多少減り、花粉粒の混入が見られる。幼虫の排泄はなく、ロイヤル・ゼリー中に排泄物の混入は考えなくてよい。ロイヤル・ゼリーの成分が、ヒトの脳の視床下部(あらゆる機能のコントロール中枢)を活性化させるため、身体の神経・代謝・分泌系の働きを促進し、更年期障害、糖尿病、血圧異常、肝機能障害、老化などの症状を改善する。
 アセチルコリンは天然物質中最高値を示す分析値があり、神経系の細胞で顕著な生理作用がある。パーキンソン病患者が摂取すると幻覚発現が強くなり、注意(与えてはならない)を要する。
 
ロイヤル・ゼリー  水分  タンパク質  糖質  脂質  灰分
1日令  65.4    14.0         2.6   1.2
3日令  69.9    15.3   9〜18   4.9   0.8
5日令  67.6    16.1     〃   4.9   0.8
   働蜂乳5日令  58.2    5.5    23.0   1.6 
 雄蜂乳3日令  62.4    11.2    24.9   0.6   0.9
 
主要成分   含有量        微量成分    含有量
タンパク質  18%       アセチルコリン 1.3mg/g
糖質     15%       パントテン酸  0.2mg/g
蜜蝋      6%       ピオチン    0.0025mg/g
脂質      2.9%      ニコチン酸   0.08mg/g
無機塩     1.5%
水分  50〜60%    
 
●ロイヤルゼリー酸(10−ヒドロキシ−2−デセン酸、10−HDA)
 炭素数10、末端の10位に水酸基(ヒドロキシ基)があり、2位と3位の間にトランス型二重結合を持つ脂肪酸、ロイヤルゼリーに含まれている脂質の大部分が、10−ヒドロキシ−2−デセン酸である。ロイヤルゼリー中には10−ヒドロキシ−2−デセン酸の代謝中間体である9−オキソ−2−デセン酸、2−オクテン酸、カプロン酸などの脂肪酸も含まれている。
 1959年、タウンゼンド博士が10−ヒドロキシ−2−デセン酸はマウスのガン細胞を殺すと発表、後でこの作用は酸性物質に共通に見られる性質と変更した。
 
●ロートコン(Scopoliae Rhizoma)
 ナス科ハシリドコロ(Scopolia japonica)の根茎、根。
 アトロピン・スコポラミン(中枢興奮・副交感神経抑制)を含む。
 ハシリドコロの根茎にL−ヒヨスチアミンを主成分としたトロパンアルカロイドが約0.3%、葉にL−ヒヨスチアミンを主成分としたトロパンアルカロイドが0.15〜0.4%含有する。
 
●ロードーシス
 交尾時期の♀がフェロモンを感知すると、尻を宙に突き出す。この体勢を「後ろに曲がった」という意味のギリシア語からロードーシスと呼ぶ。
 
●ロドプシン(網膜で光を感じる視物質)
 α、β各2個、計4個からなる受容体。細胞膜貫通はβ、分子量=約4万。@ビタミンAと網膜にあるオプシン(タンパク質)が結合してA「ロドプシン」になり機能を発揮する。ロドプシンに光が当たると分解、Bレチナール「ビタミンA誘導体アルデヒド型」とオプシンになる。分解時の興奮した情報が大脳(視覚中枢)に伝わり、色・形を認識する。分解したB「レチナール+オプシン」に光が長く当たると@「ビタミンA+オプシン」になり、光が当たらないとA「ロドプシン」になる。
 
●ロベリア(Lobelia inflata)
  別名:ルリチョウソウ・ルリミゾカクシ・Edging Lobelia・
     インディアンタバコ
 北米原産キキョウ科(サワギキョウ類)ロベリア属ロベリア、北米原産の半耐寒性一年草。
 悪魔祓いに使われるハーブの一種、活性物質はロベリン、喫煙するとマリファナに似た多幸感が得られるが、中毒症状は、痙攣・呼吸麻痺・嘔吐・腹痛・下痢・発汗・眩暈・感覚異常。
 葉・桂・種子を乾燥させてタバコ状にして吸飲か、煎液を服用する。
 吸飲するとマリファナに似た多幸感が得られ頭がはっきりしてくる。煎液の服用は量が少なければ興奮剤として作用、多量では気分をリラックスさせる作用を持つ。体がチクチクするような感覚に襲われたり、ストーンドの状態となることもある。
 苦みがあるので口や喉に不快感を覚えることがある。吐き気や嘔吐、血行障害を引き起こすことがある。吸った場合には備頭痛持ちの人には頭痛を引き起こす原因となるかもしれない。
 
●露蜂房
 スズメバチ・アシナガバチなどの巣。
◇巣の黒焼き粉末をごま油に溶いで塗る
     :小児の頭瘡・火傷・飛火(頭や顔に出来る米粒大の腫れ物)
◇煎剤として服用
     :歯痛・中耳炎・咳止め・小児の強直症・驚癇・陰茎に卓効がある。
◇塩漬けを煎服
     :下痢止め
◇生姜を加え煎服
     :淋病
◇蜂房+蝉退を酒で内服
     :一般の痒みを伴う腫れ物に効果がある。
◇蜂房の黒焼き+蜂蜜+蝉退を合わせゴマ油で練る
     :痔には患部に塗る。
 
 藤原冬緒(889年大納言を辞職)は露蜂房と槐子(エンジュノミ)を常用すると、80歳過ぎても髪は白くならず、壮者と変わりなく性交を行えると述べている。
 
【わ】
 
●ワイルドフェネル(WILD FENNEL) 
 ヨーロッパ原産セリ科野生ウイキョウ(多年生草本)。糸状に烈けた葉と黄白色の小花からなる花序をつけ、アニスに似た芳香を持つ。南ヨーロッパ、米西港岸の空地によく見られる。
 種子から絞り出した油5〜20滴を飲むと、てんかん発作の時のような痙攣と幻覚作用を呈する。
 痙攣を起こすという症状が不快、油に含まれる成分は肝臓に有毒で腎臓にもショックを与えかねない。香辛料として使用する程度なら問題はないが,幻覚を超こす量を服用することは大変危険。
 
●ワイルドレタス(Wild letuce・Lactuca virosa)
  別名:レタスオピウム・びんぼうアヘン
 ヨーロッパ原産キク科草木。古代エジプトで聖なる植物とされ、近世ヨーロッパでは鎮静作用から外科手術に使われたり、樹液から作った樹脂をアヘンの代用品として乾燥葉を喫煙した。現在でもマリファナ等の代用品として喫煙されている。
 アヘン(オピウム)に似た化学構造を持つアルカロイド(ラクトゥカリン・ラクトゥシン・ラクツコン・ラクトゥピクリン)を含む。ラクトゥカリンは呼吸中枢に作用して少量で鎮静や催眠作用があり、中枢神経を鎮め、不安から解き離れ、神経の不調を解き、鎮静剤として働く。
 喫煙すると、ゆったりとして気持ち良くなる。喫煙はパイプに詰めて用いる。ジョイント(紙巻)は効果が薄い。ハーブティーにすると入眠剤として効果的。
 乳液にはケシと類似の作用がある。不眠症・精神不安症は全草に鎮静作用あ
り、刺激性の咳・百日咳・から咳は乳液をケシの代わりに用いる。
◇レタス・オピウムのレシピ1(部屋はすごく臭くなる) 1人分=10g
1.鍋にワイルドレタスを入れたら水を注ぐ。水量は鍋があふれない程度。
2.弱火で4〜5時間加熱する。蒸発するので注意して水を加え煮つまらないようにする。
3.充分に抽出されたら、エキスをボールに移しガーゼで濾す。
4.ボールにたまった茶色の1番絞りの抽出エキスはおいて置く。
5.その間先ほどのガーゼの絞りかすを同じように4〜5時間加熱して抽出エキスを作る(2番絞り)。成分を無駄なく抽出する。
6.2回絞った抽出エキスをきれいな鍋に入れる。底に布の目を通った粉末が溜まる。あまり粉末が多いと純度が落ちる。
7.抽出エキスを加熱する。蒸発してどろどろになりアスファルト状態になり、焦げてしまうのでシルバーストーン状のフライパンか鍋がいい。
8.平らなへらでなべ底についたネバネバを集める。
9.ネバネバをオーブンペーパー(クッキングシート)に付着させる。
10. ネバネバを温風にあててさらに水分を蒸発させる。
11. だんだんオピウム(阿片)のようになる。ガムみたくなったらナイフで切り分ける。
12. 塊を転がすようにして丸みをつけ出来上がり(大麻樹脂のようになる)。保存は湿気のない冷蔵庫に。冷凍庫はだめ。
◇レタス・オピウムのレシピ2(経済的なレシピ)
 30gをガラス鍋に入れお湯をはり、『長時間沸騰させる。水が蒸発し、減ってきたら水を入れながら焦げ付きを防ぐ。3時間ほど経過したら、エキスの中のハーブだけを濾過し、エキスは別の容器に入れて放置する。』取り除いたハーブを再びガラス鍋に入れ新しいお湯をはり、上記『』内の作業を4回ほど繰り返し、成分を無駄なく抽出させる。
◇レタスオピウムの高品質なレシピ
 レシピ2の「取り除いたハーブを再び鍋に入れ……」の部分を、毎回新しいワイルドレタスを使えば成分が濃いレタスオピウムができあがる。
 
◇ワイルドレタスの育て方
 プランターに苗床を作り蒔く、土壌は普通の園芸用を用いる。
 葉が2〜3本出てきたら大きな鉢(8〜10号)に植え替える。通常プランターなら2株(草丈1〜1.5mなので根を張るスペースが必要)。
 水はたっぷり与えます。肥料はハイポネックス4000倍を毎日、2000倍を2〜3日に1回、1000倍を週1回与える。
 梅雨明けの初夏にグングン育つので、水・肥料を充分与える。
 1mを超えたら収穫時期、茎や葉の中心などを傷つけて染み出す乳液を集め、乾かすとアヘン様のレタスオピウムが出来上がる。
 少しのレタスから作る時は、茎と葉を鍋に入れヒタヒタになる程度の水で煮詰め(低温で半日ほど煮詰め沸騰させてはいけない)、繊維を濾した後、更に煮詰めて乾かすとオピウムの出来上がり。
 種取用株を一株残しておく。一株から相当量の種が採取出来る。多少オピウムを採取しても花が咲くので採取可能である。
 
●ワクチン
 1796年、ジェンナー(英国)が天然痘の予防のため、牛痘を用いて種痘を行った。これが予防接種の始まりで、天然痘(死亡率の高い伝染病)が種痘によって、1979年には患者発生がゼロになり、世界保健機構(WHO)は1980年天然痘は地球上から根絶したことを宣言した。 
 世界の子供のうち300万人以上が、感染症(麻疹・ポリオ・破傷風・百日せき・結核)で死亡している。これらは予防接種(ワクチン)で約60%が予防できる。 ワクチンとは、あらかじめ感染症に対する免疫記憶を作らせておく「生物製剤」のことで、生ワクチン・不活化ワクチン・トキソイドの3種類がある。
◇生ワクチン:ウイルス・細菌の毒性を弱くさせ予防接種する。ウイルス・細菌が体躯で徐々に増え、接種後1〜3週間に軽い症状が出ることがあるが、病気に対し、強力な免疫力を作る。BCG・ポリオ・麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘などのワクチン。
◇不活化ワクチン:微生物・及び産生する特定のタンパク質を精製しホルマリン等で殺菌・無毒化する。生ワクチンに比べて免疫力が弱く、追加接種が必要。インフルエンザ・A型肝炎・B型肝炎・DPT三種混合・DT二種混合・日本脳炎などのワクチン。
注)D:ジフテリア・P:百日せき・T:破傷風
◇トキソイド:細菌の産生する毒素(トキシン)を削除し、免疫を作るが毒性を無くしたワクチン。ジフテリア・破傷風などのワクチン。
◇三種混合ワクチンやインフルエンザ予防ワクチンにWHO基準内の水銀(防腐剤メチロサール)が含まれ、米国で微量水銀摂取が健康に与える影響を議論し、排除する方針を決めた。成分はエチル水銀からなり、過剰に摂取し続ければ神経障害(メチロサールと自閉症の関連性)をもたらす。
 米国では小児用ワクチンについては2000年にはメチロサールを除去した製品が登場、ほとんど切り替わっているという(日本では未だ切り替わらず)。
 
●ワタ属(Gossypium L.)
 ワタは32種が世界各国に分布するが、線維用として栽培される種は数種。
 旧大陸起原のアジア綿(2倍体)は、アジアワタ・キダチワタの2系統(アルボレウム(G.arboreum L.)と,ヘルバケウム(G.herbaceum L.))がある。南京綿(G.nanking Meyen)はアルボケウム系のアジアメンで、東アジアからインド、アフリカに至る広範囲に栽培される黄花種、花心に帯紅色の斑点がある。綿毛は白またはカーキ色。アジアメンは、短繊維・強度大・布団綿用・種子の含油量が(綿実油)35〜40%である。綿実油成分は、パルミチン酸・リノール酸・タンパク質・ビタミン・ゴシポール(0.6%)である。
 新大陸起原の綿(4倍体)は、リクチワタ・ケブカワタ Gossypium hirsutum L. 陸地綿。中央アメリカ原産、中番手線維・紡績用・脱脂綿原料。カイトウメン(G,barbadense L.は、熱帯アメリカ原産で、エジプトメンはこの系統。花は鮮黄色で紫斑)・ペルーワタは長繊維種である。
 陸地綿は世界の栽培の70%(合衆国では90%)を占める代表的なワタである。通常1年生の草本で、1〜1.5mになり、低木状に茂る。葉は大きく、心臓形で3〜5裂する。花は淡黄色または白色で美しく、朝開いて夕方には淡紅色となってしぼむ。花の下に、花弁の半分よりも大きい、3枚の苞葉があり、各々10内外深裂している。果実は大きく、上向きになり、熟せば4〜5片に割れる。種子は大きく、綿毛は白くて長く種子から離れやすい。晩生種である。
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