四目屋リンク・代替療法事典(http://www.geocities.jp/tyubee/)
四目屋漢方覚え書き
    

 漢方は鍼灸(物理)療法・湯液(薬物)療法に分けられる。黄帝内経(こうていだいけい)(医学・鍼灸 秦漢B.C.300〜100、素(そ)問(もん)・霊枢(れいすう)の2書)、傷寒論(しょうかんろん)(漢方湯液 後漢 A.D.217)、神農本草経(じんのうほんぞうきょう)(薬物書 後漢 A.D.100〜200)によって漢方の基礎を完成。
 
◇素問:陰陽五行説から五気六気に至る哲学思想を踏まえ、生理・病理・病因・衛生・養生について述べている医書。
◇霊枢:黄帝鍼経とも呼ばれ、解剖・生理・鍼の刺し方を述べた書。鍼灸・按摩・刺(し)絡(らく)熨(い)法(ほう)の原点。
◇傷寒論:急性病を例とし、病気の変化と、その変化に順応する治療法を述べている。80余種の生薬・113種の薬方。
◇金匱要略(きんきようりゃく):急性病以外の一般難病について述べている実践的治療医学書。傷寒・金匱は一対であり、これらで隋証(ずいしょう)治療の成果を上げられる。 
 
 漢方は、治療の対象となる患者の体質や人間像を「証」と呼び、証に合わせた治療(対証療法)を行うことである。
 黄帝内経は哲学として寒熱学説などを提唱。
@食品も含む漢方の医薬界の秩序を、古来の効能・効果とは別に、性質によって再分類。
A人の身体の解釈に応用「寒則熱之、熱則寒之」ルールの提唱をし、漢方の原則とした。寒の状態の人に熱の物を与え、熱の人に寒の物を与えるの意である。
 黄帝内経は、世の中にある事物は全て二つの側面を持っていると考えた。一つは物質的な面、一つは機能的な面である。例として心臓を見ると、物質として「筋肉・血液・血管」であり、機能は「血液の循環」である。これら物質を漢方では物質を「形(けい)」・「血(けつ)」、機能を「気」という語彙を使う。
 
◇中国医学的体質分類
寒……冷え性
熱……ほてり症
虚……元気不足
実……気力充実
寒性体質 
 寒さに弱い。手足が冷えやすく、顔も青白い。
熱性体質
 汗をかきやすい。暑さは苦手だが、寒いのは平気である。顔は赤味を帯び手足は熱い。多くは太りがちで、食欲旺盛で胃も丈夫。たまに便秘する。
虚性体質
 息切れしやすく、力が出ない。痩せぎみで体が冷えやすい。虚性体質もまた以下のように分類される。
実性体質
 気力充実しているが、情緒不安定で怒りっぽい。食欲は旺盛で偏食が多い。便秘がちで不眠症になりがり。
 
◇更に細かい分類
☆寒湿性体質
 寒性体質に加え、足がむくみやすい、関節に水がたまりやすい、頻尿であるなどといった症状がある場合は、寒湿性体質に分類される。
☆湿熱性体質
 熱性体質に加え、むくみやすい、発疹が出やすい、尿が黄濁している、食後、お腹が張りやすく便秘がちである場合は、湿熱性体質に分類される。
☆虚熱性体質
 顔は赤味を帯び、汗っかきである。体のほてりを感じ、手のひらや足の裏も熱っぽい。めまいや頭痛もしやすく、イライラ感も時にある。口は渇きがちで、喉が痛くなる時もある。便秘がち。人によってはよく鼻血が出たりということもある
☆虚寒性体質
 色白で、寒がり。手足が冷たく、関節も冷えて痛みを感じる。寒い日や天気の悪い日には、特に症状が重い。冷えから腹痛を起こしやすく、女性は月経期に腹痛がある。冷え性で関節に水がたまりやすくむくみやすい。
日本人、特に女性に多いのは、虚寒性体質である。
 
●漢方法剤
 幾つかの生薬から構成される。生薬の果たす役割により「君・臣・佐・使」の4ランクに分類。
@君薬(くんやく)……処方の主薬で、最も重要な生薬。君薬は処方の性質(寒熱など)を決め、効能(病気を治す力)の柱である。
A臣薬(しんやく)……君薬の脇役として、共同して処方の性質と効能を増強する。
B佐薬(さやく)……a:処方の性質に関係なく、効能の力を発揮させる。
b:君薬・臣薬の補佐役として、体質の抵抗を少なくする働き。
C使薬(しやく)……処方の調和薬。各生薬の調整・協調を図る。
 
煎じ方(生薬の数字の単位はg)  
 A:水400ccに生薬を加え、半量まで煎じ、カスを除く。
 B:先に@水400ccに生薬を加え、半量まで煎じ、カスを除き、
   次にAを溶かす。
服用法
 C:1日2回、朝夕・食後1時間経過後服用。1回100ccを温服する。
 D:1日2回、朝夕・食後1時間経過後服用。1回100ccを冷服する。
 
生薬の重量単位(中国の元時代)
 1斤=16両
 1両=10銭
 1銭=3.73g=約1匁
 1升=10合=950cc=日本の約0.53升
 
 1貫 約3.75kg
 1匁(もんめ) 約3.75g(1貫の1000分の1)
 1分 約0.375g(1匁の10分の1)
 1オンス 28.4g
 1ポンド 453.6g

漢方処方

◇安中散(熱・あんちゅうさん) 
 神経性胃炎・急性胃炎・慢性胃炎・胃アトニー・胃下垂・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・生理痛など。散剤または煎剤で服用。
桂枝……………4
延胡索…………3
牡蠣……………3
茴香……………1.5
縮砂……………1
甘草……………1
良姜……………0.5
 
◇一粒金丹(いちりゅうきんたん・津軽藩家伝薬・精力剤) 〔四目薬〕
膃肭臍…………2銭
阿芙蓉…………2銭
朱砂……………3分
原蚕蛾(なつご)…………3分
龍脳……………1厘
麝香……………1厘
射干(やかん)……………適量
 射干エキス(焼酎で煮出す)で練り、丸薬とする。
 
◇一丹 〔四目薬〕
制法・用法:碾碎、煉蜜成丸、毎次1〜3克、温水送服
功用   :適用陽萎不挙
   人参……………………等分
   制附子…………………等分
 
◇茵?蒿湯(寒・いんちんこうとう)
 急性肝炎・慢性肝炎・黄疸・胆石症・胆嚢炎・ネフローゼ・蕁麻疹など
   茵?……………30
山梔子…………15
大黄…………… 9
 
◇陰部瘡痒の治療(小児衛生総微論方)
紫梢花…………1両
胡椒……………半両
 荒い粉末にした後に煎じ、3〜5回患部を洗う。
 
◇インポテンツ  
 手足が冷え・足腰が怠い……淫羊?・胡桃仁・蛹虫草・韮子・杜仲
 手足が火照り・足腰が怠い…寒莓葉枸杞子・桑椹子・女貞子・和黄精
 
◇外郎(ういろう・相州小田原 薬舗虎屋藤右衛門、別名:透頂香(とうちんこう))〔四目薬〕
麝香…………………1銭
白檀…………………1銭
石羔…………………2銭
樟脳…………………2銭
硼砂…………………2銭
辰砂…………………2銭
沈香…………………2銭
丁子…………………2分
甘草…………………1銭
百薬煎………………2銭
 主治効能は、痰を治すにありと称するが、四目屋薬の代用薬「錦袋圓」以上の効能を示し、歌舞伎(外郎売)の台詞にあるように「ただ一粒を舌の上に載せるやいなや、舌の廻ること銭独楽がはだしで逃げる」如くでクリニングスを試みるに都合が宜敷い。現在の外郎とは処方が異なる。
 
◇温清飲(寒・うんせいいん) 
 更年期障害・神経症・月経異常・子宮出血・高血圧・アレルギー体質・湿疹など
当帰…………… 4.5
白芍…………… 4.5
熟地黄………… 4.5
川?…………… 4.5
黄蓮…………… 4.5
黄?…………… 4.5
黄柏…………… 4.5
山梔子………… 4.5
 
◇烏龍丸〔四目薬〕
制法・用法:九香蟲・車前子微炒、碾碎、煉蜜成丸、緑豆大小
      毎次5克、塩水送服
功用   :興陽益精
   九香蟲……………… 100克
   車前子…………………40克
   陳皮……………………40克
   白術……………………50克
   杜仲……………………80克
 
◇益多散(えきたさん・録験方) 中国漢方の精力剤〔四目薬〕
 
生地黄……………………10分(薄く切り濁酒に漬け、粉にする)
桂心……………………… 2分
甘草……………………… 5分(火で炙った物)
白朮……………………… 2分
乾漆……………………… 5分
 5種の生薬を粉にして、フルイにかける。1日に食後に3回、匙1杯を酒で服用する。
 古書籍によれば、女主人が75歳の召使いに飲ませたところ、20日も経たないうちに髪が黒くなり、曲がっていた腰も伸び、召使いの女2人を妊娠させ、女主人も子供が出来た。
 
◇燕窩老人性喘息治療湯
 白梨(芯をとる)……1個   
 燕窩…………………3g   
 氷砂糖………………3g
 熱湯に浸してから氷砂糖を入れて十分蒸し、毎朝服用する。
 
◇御笠間薬
 徳川家康が若い時から出陣にあたり救急薬を携帯した。笠の裏に隠したところから命名された。
   ?香(かつこう)……………………等分  
   益智(やくち)……………………等分
   乾姜(かんきょう)………………… 等分
 暑さあたりに効く清涼剤の一種。
 
◇乙字湯(平・おつじとう)煎じ方A・服用法C
   当帰…………………… 6.0
   柴胡…………………… 5.0
   黄?…………………… 3.0
   甘草…………………… 3.0
 升麻…………………… 1.0
 大黄…………………… 1.0
 原 南陽(水戸藩の侍医)創案の漢方薬。戦争時に長時間馬に乗り痔になった時に服用させた。痔の特効薬として突出した効果があり、痔の初期であれば1日の服用で治癒する。
 
◇おでき
 患部に熱があり赤みがある……景天
 赤みがあり少し腫れている……十薬
 皮膚の熱を取り治癒……………蘆薈・小連翹・天胡妥 を用いる。
 
◇快女丹〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、房事時、用唾液調塗於陰茎亀頭
功用   :最快女情
   蛇床子…………………2銭
   狗骨灰…………………1銭
   定粉……………………1定
   桂心……………………1銭
 
◇海馬湯 〔四目薬〕
制法・用法:碾碎成末、煎服、毎日一剤、分2〜3次温服
功用   :促進性欲、興奮
   海馬……………………6克
   九香蟲…………………9克
   仙茅……………………9克
   淫羊?…………………9克
   熟地……………………15克
   菟絲子…………………15克
   山藥……………………15克
 
◇葛根湯(熱・かっこんとう)服用法A
 インフルエンザ・初期の風邪(くしゃみ・鼻水・身体がだるい・寒気・熱っぽい)、肩こり、蕁麻疹、中耳炎などに用いる。
  @葛根………………8
   麻黄………………4
  A大棗………………4
   桂皮………………3
   芍薬………………3
   甘草………………2
   生姜………………1
煎じ方:@水400ccを加え250ccまで煎じ、次いでAを加えて200ccまで煎じ、    カスを除く。
 
◇加味帰脾湯(平:かみきひとう)煎じ方A・服用法C
 ノイローゼ・不安神経症・不眠症・貧血などの中間証に用いる。
   人参………………………3   
   白朮(はくじゅつ)……3   
   茯令(ぶくりょう)……3   
   酸棗仁(さんそうにん)3   
   竜眼肉…………………3   
   柴胡……………………3   
   山梔子(さんさんし)…2   
   黄(おうぎ)……………2
   当帰……………………2
   遠志……………………1
   甘草……………………1
   木香……………………1
   大棗……………………1
   生姜……………………1
 
◇旱苗喜雨露 〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、用蟾酥並煉蜜為膏、臨戦、調塗於陰茎上入陰戸
功用   :女人如旱苗喜得雨、雨情歓洽
   杏仁……………………2銭
   丁香……………………2銭
   草麻子…………………2銭
   白礬非子………………2銭
 
◇甘草麻黄湯(熱・かんぞうまおうとう)
 気管支喘息、浮腫など。
 
◇漢妃暖爐丹〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、煉蜜為丸、蓮子大小
      毎日一丸、納於陰戸、待薬自化
功用   :陰戸窄緊、男女快美
   青木香…………………7分
   枯礬……………………7分
   牡蠣……………………7分
   川椒……………………5分
   麝香……………………3分
   木斃子…………………9個
 
◇喜契紙(きけいし)〔四目薬〕
A 麝香……………2匁
竜脳……………1匁
阿片……………1分
   B 蛤の汁…………1合
古酒……………2匁
 AをBの中に入れ煮詰め、美濃紙1枚に塗り乾かし、一寸四方に切断する。
 蝋丸・女悦丸のような媚薬成分を紙に浸み込ませ用いるもので、「麻良へはり開へおしこみ行へばうごめきかゆみ女気をやる」「陽物の頭へ貼り行う也、陰門のうちにて動き、女悦ぶ薬」
 
◇帰脾湯(熱・きひとう)
 虚弱体質で血色の悪い人の貧血、不眠症など。
 
◇金鎖玉連環〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、加入膽汁、攪?、線紮於通風処四十九天陰乾
      毎用一分、津調塗於玉茎上
功用   :行事交鎖不脱
   雄狗膽…………………1個
   肉?蓉…………………3錢(酒浸、瓦上焙乾)
   川椒……………………5分
   紫稍花…………………1銭
   硫黄……………………5分
   韭子……………………10個
 
◇金屋得春丹
制法・用法:上為末、水一碗煎七分、温洗陰戸
功用   :陰戸緊如処女
   石榴皮…………………等分
   菊花……………………等分
 
◇錦袋圓(池之端仲町 勧学屋大助)〔四目薬〕
   阿仙薬………………10匁
圭支…………………5分
竜脳…………………5分
当帰…………………5分
薄荷…………………5分
丁子…………………5分
人参…………………5分
甘草…………………5分
沙参…………………5分
返脳…………………5分
麝香…………………1分
 勧学院了翁(りょうおう)が、京都清水観音で仏道修行「手灯(しゅとう)」にて火傷痛で苦しむ時、夢で如定禅師から製法を教わった。万病に効くという。後に一切経の蒐集目的で池之端に勧学屋を設立、不忍池の小島に経堂を建立し一切経を安置した。勧学屋の販売方法は変わっており、格子の間から美少年(大助)が顔をだし錦袋圓を売っていた。「間口七間悉(ことごと)く格子戸を立て切り、その隙間より薬を購うさまは、吉原の妓楼の格子に似たり」と書にある。
 この丸薬を噛み砕いて陰茎に塗布。蝋丸・女悦丸と似た効果(半分位の効果)があり、四目屋の商売をチョット邪魔する程売れていたそうだ。
   大助が薬も二目屋くらゐ
   四目屋へちつと障わる勧学屋
 
◇金槍不倒方〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、油、?脂為丸如麥子大
      臨戦、納一丸於馬口
功用   :展鬼、長大、堅硬、持久
   人龍……………………1條(瓦上焙乾)
   絲瓜子…………………15個
   乳香……………………5分
   沒薬……………………5分
   杏仁……………………7個(去油)
   麝香……………………5分
   樟脳……………………5分
 
◇玉方秘決−精力剤処方〔四目薬〕
   肉?蓉……………………2分
   五味子……………………2分
   蛇床子……………………4分
   菟糸子……………………4分
   枳実(ねなしかずら)(からたち)………4分
 男が萎えて起たず、起っても強くならず、接するもだらしないのを治す処方。散剤を1日3回、匙1杯の酒で服用する。
 
◇桂枝加朮附湯(熱・けいしかじゅつぶとう)
 肋間神経痛、三叉神経痛、変形性膝関節炎、慢性関節リウマチなど。
 
◇桂枝加附子湯(熱・けいしかぶしとう)
 身体の冷え、四肢の麻痺、腹痛など。
 
◇桂枝湯(熱・けいしとう)
 風邪、頭痛、寒さによる腹痛、微熱、虚弱児、神経痛、神経衰弱
 
◇桂枝人参湯(熱・けいしにんじんとう)
 慢性頭痛、胃アトニー、急性胃腸炎、慢性胃腸炎、風邪による下痢など。
 
◇興陽蜈蚣袋〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、散絹裹盛於袋、紮於陰茎下、3〜7日
功用   :使陰茎長大、変長、久戦不泄
   蜈蚣(去頭・足)………1條
   甘草……………………3分
   甘遂……………………3分
 
◇興陽丹〔四目薬〕
制法・用法:将麝香放入狗膽、攪?、線懸通風処陰乾
      臨戦、少許津調塗於玉茎頭
功用   :行房耐久不泄
   雄狗膽…………………1個
   麝香……………………1銭
   當門子…………………1銭
 
◇五子丸〔四目薬〕
制法・用法:碾碎、酒糊成丸、緑豆大小、毎次30〜70丸、塩水送服
功用   :適用陽萎不挙
   菟絲子…………………等分
   炒韭子…………………等分
   益智仁…………………等分
   炒茴香子………………等分
   炒蛇床子………………等分
 
◇五苓散(寒・ごれいさん)
 腎炎、尿毒症、浮腫、ネフローゼ、目眩、二日酔い、嘔吐、メニエール病。
 
◇柴胡加竜骨牡蠣湯(寒・さいこかりゅうこつぼれいとう)
 てんかん、夜泣き、不眠、神経症、高血圧、動脈硬化、慢性腎炎、円形脱毛症など。
 
◇柴胡葛根湯(寒・さいこかっこんとう)
 風邪、胆嚢炎、胆石症、急性肝炎、慢性肝炎、膵臓炎、肋間神経痛、不眠。
 
◇窄陰方〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、房事時塗在陰道口
功用   :収縮陰道、不可多用
   石硫黄…………………2克
   青木香…………………2克
   山菜黄…………………2克
   蛇床子…………………2克
 
◇三黄瀉心湯(寒・さんおうしゃしんとう)
 精神の不安、発熱、便秘、のぼせ、鼻血、痔の出血など。
 
◇三子丹〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、酒糊為丸、緑豆大小、
      毎日2〜3次、毎次3丸、空腹黄酒送服
功用   :温腎壯陽、久戦不敗
   菟絲子…………………等分
   蛇床子…………………等分
   五味子…………………等分
◇参茸薬酒(さんじょうやくしゅ) 〔経験方〕
効能・効果:滋養強壮・疲労回復・虚弱体質
用法・用量:大人1日2回、1回10ccを食前または就寝時に服用する。
   ニンジン  2.1g  ウイキョウ 0.3g
   オウギ   1.0g  オンジ   0.2g
   ケイヒ   0.1g  コウカ   0.6g
   ゴシツ   0.6g  サンシン  2.1g
   ジオウ   0.7g  シャクシヤ 0.1g
   センキュウ 0.3g  ソウシュツ 0.4g
   チョウジ  0.3g  トウキ   0.6g
   トウニン  0.3g  ブクリョウ 0.3g
   ボレイ   0.1g  モクツウ  0.2g
   サンシュユ 0.3g  ビャクシ  0.4g
   リュウコツ 0.1g    淫洋     0.3g  
   鹿 茸   0.7g    肉蓉    0.3g 
   巴戟肉   0.3g    木 瓜   0.1g
   枸杷子   0.5g    独 活   0.1g
   五加皮   0.7g    玉 竹   2.8g
   肉豆蒄   0.2g          
   海 馬   0.3g
 上記32種生薬を焼酒280ccに浸透し、浸出液を炉過し白糖27.9gを加える。
 
◇紫雲膏(しうんこう)
 華岡青洲が中国の膏薬を改良した
   当帰…………3.5分
   紫根…………3.5分
   ゴマ油……………1分
   黄蝋………………1分
   豚脂………………1分
 漢方医療で外科、皮膚科の疾患に用いる。
 
◇始皇童女丹〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、津調入陰戸
功用   :縮陰如童女
   石榴皮…………………等分
   青木香…………………等分
   茱萸去肉核……………等分
   生明礬…………………等分
 
◇四時雙美散〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、男津調入陰戸
功用   :両情相濃
   龍骨……………………等分
   胡椒……………………等分
   薑蠶……………………等分
   樟脳……………………等分
   枯礬……………………等分
 
◇四時入門歓〔四目薬〕
制法・用法:上為末、雀脳並糊為丸、梧桐子大小、毎服七丸、空心酒下
功用   :男歓女愛。冷水解。
   石燕両個………………等分
   陽起石…………………等分
   磁石……………………等分
   朱砂……………………等分
 
◇治女子性冷淡方〔四目薬〕
制法・用法:煎水沖服、毎日両次
功用   :刺激女子性欲
   海馬研末………………5克
   淫羊?…………………10克
 
◇柿蔕湯(していとう)
 しゃっくり止め処方
   柿蔕………………20g
   甘草……………… 5g
 600ccの水で半量まで煮詰め、カスを除いて食間3回に分けて飲む。
 
◇柿蔕湯(していとう)A
   柿蔕……………… 5g
   丁字…………… 1.5g  
   ヒネ生姜………… 4g
 200ccの水で半量まで煮詰め、カスを除いて食間に飲む。
 
◇四物湯(熱・しもつとう)
 産後の回復、月経異常、冷え性、更年期障害、貧血症、高血圧など。
 
◇蛇陽通寶〔四目薬〕
制法・用法:煎濃湯、浸洗陰茎亀頭、一日両次、毎次20分鐘
功用   :治陽萎、早泄
   蛇床子……………………適量
 
◇十味敗毒湯(寒・じゅうみはいどくとう)
 化膿性皮膚炎、蕁麻疹、ものもらい、おたふく風邪、中耳炎、乳腺炎など。
 
◇朱子読書丸
 山東京伝の売薬「読書丸」の元になった処方。
 効能は、頭の良くなる薬として売り出しているが、成分から見れば精神的ストレス抑制剤である。
   茯神……………………1両
遠志……………………1両
人参……………………7銭
陳皮……………………7銭
菖蒲……………………5銭
當帰……………………5銭
甘草……………………2銭半
 
◇小柴胡湯(寒・しょうさいことう)
 慢性肝炎、胆石症、胆嚢炎、慢性胃腸障害、気管支喘息、扁桃腺炎、中耳炎。
 少陽経(しょうようけい)(胸・脇腹・耳などを結ぶ経脈)を病んだ場合の処方。
感熱往来:一定のリズムで悪寒と発熱を繰り返す。
胸脇苦満:両側(片側)の胸腹部が膨張して痛む。
口苦咽乾:口が苦く、喉が渇く。
乾嘔  :嘔吐、吐き気がある。
 これらの症状を示す状態を「少陽証」と呼び、少陽経の処方「小柴胡湯」を投与する。日本では慢性肝炎に用いられるが、少陽証に適用しない患者に誤用すると、死に至ることもある。 
 
◇小青竜湯(熱・しょうせいりゅうとう)
 気管支炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、急性浮腫、ネフローゼ、関節炎など。 
 
◇生脈散(しょうみゃくさん)
 止まりかけている心臓をもとに生き返えらす 意味から付けられた名である。
   人参
   麦門冬
   五味子
 心臓の機能増強、心筋梗塞に対し冠状動脈の拡張作用、血栓の溶解、低酸素状態における虚血症で延命効果作用、血圧降下作用、免疫機能の活性化作用、脳下垂体から副腎皮質に作用させ、抗ストレス作用を持つ抗炎症作用、顕著な抗ガン作用、組織の合成代謝促進作用、鎮静作用などが臨床医学的に報告されている。
 
◇神?壮陽露〔四目薬〕
制法・用法:蜻?去足、翅微火米炒、再与鎖陽、肉?蓉煎湯
      毎日一次、15天一療程
功用   :温腎壯陽、治陽萎
   蜻?……………………4只
   鎖陽……………………15克
   肉?蓉…………………15克
 
◇春蠶壮陽方〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、煉蜜為丸、緑豆大小、
      毎日2〜3次、毎次15丸、空腹黄酒送服
功用   :治陽萎、極験
   海馬研末………………5克
   淫羊?…………………10克
 
◇清宮秘方酒(清朝宮廷の同仁堂処方)〔四目薬〕
 性機能減退、インポテンツ、不妊症、小児の発育不良、貧血、メマイ、耳鳴り、頭痛、頭重、四肢のしびれ、不眠、更年期障害など、または過労、神経衰弱、ノイローゼ、心筋疲労症、低血圧症などに有効。
   焼酎(35度以上)……………1,000cc
   鹿茸…………………………… 30g
   枸杞子………………………… 20g
   灸甘草………………………… 20g
   大棗…………………………… 30g
   砂糖…………………………… 80g
   蜂蜜…………………………… 50g
   高麗人参……………………… 60g
 約2週間漬け込む。鹿茸や朝鮮人参(紅参)がふくらむ際に紅色がぬけて、美しい紅色をした参茸酒が出来上がる。白参を使った場合、有効成分の溶出に1ヶ月〜40日位漬け込む。冷え症がある場合生姜を少し入れる。
 1日に盃1〜2杯(10〜20cc)、食前か空腹時、寝る前に飲む。体が程よく暖まり熟睡出来る。女性の冷え症は、身体の芯まで温まるために冷え症が治り易い。アルコ−ルが飲めない人は、煎液や粉末状鹿茸・人参を飲む方法もある。
 
◇真武湯(熱・しんぶとう)
 急性腸炎、慢性下痢、胃アトニー、胃下垂、高血圧、低血圧、メニエール病など。
 
◇西施受寵丹〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、煉蜜為丸、梧桐子大小、毎服三丸、空心温酒送下
功用   :陰茎を強而堅大とし、何人とでも交合可能
   丁香……………………1銭
   附子……………………1銭
   良美……………………1銭
   官桂……………………1銭
   蛤?……………………1銭
   白礬……………………7分
   山茱萸…………………7分
   硫黄……………………7分
 
◇生理痛
 生理痛の冷え・痛み………紅花・延胡索・牛膝・艾葉
 患部に熱のある生理痛……桃仁・番紅花
 
◇精力減退の治療(瀕湖集簡方)〔四目薬〕
紫梢花………………2銭
竜骨(新鮮)…………2銭
麝香…………………少量
 各生薬を粉末とし、蜜で梧桐子大の丸剤にする。1回20粒を焼酎で服用する。
 
◇千金秘精方〔四目薬〕
制法・用法:生薬を粉末後、蜂蜜にて直径15〜20mmの丸薬とする。
      1〜2丸を口に含み、時間をかけ服用する。
功用   :射精の抑制目的
   早蓮蓬…………………等分
   頭粉……………………等分
   蓮花芯…………………等分
   蓮子心…………………等分
 
◇千金要方〔四目薬〕
用  法 :毎日2回、黄酒(紹興酒など)で7日以上服用する
功  用 :交合効果を増す
蛇床子2倍:陰茎を更に増強、堅度を増す
遠志2倍 :若者のような欲望を引き起こす
鹿茸2倍 :射精量を増加させる
   肉?蓉…………………3両
   鍾乳……………………3両
   蛇床子…………………3両
   遠志……………………3両
   續斷……………………3両
   山薬……………………3両
   鹿茸……………………3両
 
◇相思鎖〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、用亀血調為丸、如緑豆大
      房事前取一丸置亀頭馬口
功用   :使陰茎粗長、陰戸漲満不脱
   辰砂……………………3銭
   肉?蓉…………………3銭(酒浸焙乾)
   麝香……………………5分
   地龍……………………7條(瓦上焙乾)
 
◇素女与王母〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、煉蜜為丸、梧桐子大小
      毎服一丸、津調塗於玉茎上入陰戸
功用   :凡交戦、男女身体軽捷、暢美如仙
   母丁香…………………5銭
   蛇床子…………………5銭
   白茯苓…………………5銭
   甘松……………………5銭
   白礬……………………5銭
   肉?蓉…………………5銭
   紫稍花…………………5銭
   細辛……………… 2.5銭
   麝香……………………5分
 
◇雙美丹〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、男津調入陰戸
功用   :男女雙美不敗
   五味子…………………等分
   遠志……………………等分
   蛇床子…………………等分
   樟脳……………………等分
   龍骨……………………等分
 
◇大黄しゃ虫丸(だいおうしゃちゅうがん)
   乾地黄………0.68    臍槽…………0.20(虫偏)
   桃仁…………0.41    しゃ虫………0.20
   杏仁…………0.41    黄?…………0.14
   芍薬…………0.28    甘草…………0.14
   虻虫…………0.20    大黄…………0.07
   水蛭…………0.20    乾漆…………0.07
 粉末にして蜂蜜で練り込み、0.2g程度の丸薬とする。朝・昼・夕食後30分後に1回5丸を酒または水で服用する。
 於血の中でも陳久な於血、すなわち肝硬変・膠原病の末期的な症状の時に使われる。組織が繊維化するのを抑制し、溶解する作用を持つ。肝硬変を発症した肝臓をもとに戻すのは不可能であるが、繊維化を抑制し肝臓がんを引き起こさない処方である。
 
◇大柴胡湯(寒・だいさいことう)
 肝機能障害、胆石症、胆嚢炎、胃潰瘍、ノイローゼ、不眠、便秘、糖尿病など。
 
◇たけり丸〔四目薬〕
   膃肭臍………………10
   蜂蜜………………… 1
 オットセイ陰茎の干物粉末を、蜂蜜で丸薬状にした内服薬。江戸時代、女悦丸・長命丸と並んで人気のあった四目屋媚薬。 
 
◇男強女快方 〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、津調入陰戸
功用   :男女?楽
   五味子…………………等分
   遠志……………………等分
   蛇床子…………………等分
 
◇蠶蛾霜〔四目薬〕
制法・用法:文火培幹、碾末、毎晩呑服
功用   :温腎壯陽
   蠶蛾……………………25克
 
◇駐景丸(ちゅうけいがん)  小便が良く出る様になる。
   車前…………………等分
   兎絲…………………等分
   蜂蜜
 車前と兎絲の二つを蜜で固めて丸薬とする。尿道炎・尿道結石・高血圧症・咳や痰の出る時・胃腸の悪い時・下痢症から眼病、歯痛に用いる。
 
◇長陰方〔四目薬〕
制法・用法:白狗肝汁拌和、塗在陰茎亀頭
功用   :使陰茎長大、変長
   肉?蓉…………………等分
   海藻……………………等分
 
◇長相思〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、津調塗於玉茎上
功用   :初交一次、令女朝思暮想
   澱粉……………………等分
   蛇床子…………………等分
   川椒(去目)……………等分
   狗骨(焼灰)……………等分
 
◇長命丸(四目屋処方・外用媚薬)〔四目薬〕
   阿芙蓉………………2銭
   蟾酥…………………2銭
   朱砂…………………5分
   丁子…………………1分
   龍脳…………………1分
   麝香…………………1分
 それぞれを粉末にして、蜂蜜で丸め二枚貝に入れた丸薬。使用方法は性交の半刻前に男性の茎状部に塗り、使用前に湯・茶・小便にて洗い落とし用いる。軽い不感症状態にする効果、「精を漏らさず長く性愛を楽しむ強精薬」である。
 
◇長命丸(溪斎英泉・閨中記聞 枕文庫「紅毛長命丸之製法」)〔四目薬〕
丁子…………………1銭
阿片…………………1銭
蟾酥…………………1銭
紫稍花………………1銭
竜脳…………………5厘
麝香…………………5厘
 
◇長命丸(嘉良喜随筆)〔四目薬〕
   蟾酥…………………3分
   阿片…………………3分
   紫稍花………………2分
   胡椒…………………1分
   麝香…………………1分
  
◇通仙散(つうせんさん)  (分=1匁の1/10=375mg )
 華岡青州が創製した麻酔薬。鳥や動物に与えて薬効を記録後、母や妻に与えて薬効を調べた。
 始め10年程、猫を用いて麻酔薬の調合、麻酔後の猫は失調性歩行を来したり縁側から落ちたり、厳しい後遺症を残す。次第に後遺症のない麻酔薬の調剤が可能となった頃、妻と母が競って、人体実験の被験者になることを申し出る。妻は2回の実験を通じて失明、青洲自身も繰り返して服薬し下肢の神経障害を残す。成分不明だが、青洲は手術終了後に解毒薬を服用させていたと言われる。
 通仙散は烏頭・曼荼羅華が主成分、他に川弓・当帰・白芍等10種類に余る生薬を含むが、その全容は秘法とされたため、一部の弟子に伝わっただけで、当時の医学の閉鎖性と同時に、麻酔薬の取り扱いが非常に難しかった為とも言われる。
   曼荼羅華……………八分 (チョウセンアサガオの花、葉、実)
   草烏頭(ソウウズ)………………二分 (ヤマトリカブト及び近縁種の根塊)
   白止…………………二分 (ヨロイグサ、オウモンウドの根)
   当帰…………………二分 (ホッカイトウキの根)
   川弓…………………二分 (根茎)
   半夏………………… 分 
   天南星………………一分 (根茎)
 上記を細かく砕き、熱湯に投じ掻き混ぜ、滓を除き暖かいうちに服用させる。2〜4時間で効果あり。瞑暈昏睡し人事不省となる。
華岡清洲 乳岩手術図 C:\HP\hanaoka 参照
 
 (鍋谷 欣市 杏林大学教授論文)
 癌を切除、消失、弱体化させる治療法では、正常組織も障害を受けることになり、治療に伴う副作用、合併症、愁訴への対策、すなわちQOLを考慮した治療法の選択が要望されている。通仙散はQOL向上のための疼痛除去薬といえる。烏頭の幼根の附子は、鎮痛、利尿、新陳代謝亢進薬として癌術後の処方にもしばしば加えられている。
 
◇通和散〔四目薬〕
 黄蜀葵(とろろあおい)の根茎を乾かして細かく砕き、絹篩(きぬふる)いに懸け微粉末にした物を「通和散」と名付け販売した衆道用の粉薬。唾にて溶き塗布する潤滑薬(ぬめりぐすり)。湯島天神下・薬舗伊勢七で製する通和散は極めてよしといえり。
 通和散も湯水にて解き用いれば効少なく、津液に和すれば功多し(色道禁秘抄)。蔭間が必ず常用したばかりでなく、通和散の薬力を借り、雛妓など小娘と行う時利用された。
 
◇貼臍膏〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、煉蜜為丸、如指頂大、以油紙蓋護貼臍上、以絹帯縛住功用   :夜戦十女不泄
   陽起石…………………1銭
   蛇床子…………………1銭
   香附子…………………1銭
   韭子……………………1銭
   土狗……………………7個(去翅・足・V過)
   大風子…………………5分(去殼)
   麝香……………………5分
   硫黄……………………5分
 
◇天雄散(てんゆうさん)
 昔有名な専門家が天雄散を服用し、60歳になって衰えていたのが回復・子供を設けることができたと、自らその効用を公開しましたが、配合されている鳥頭の用量を誤って急逝してしまった。
   鳥頭……………………
   朮………………………
   桂枝……………………
   竜骨……………………
 からなる散薬。
 
◇当帰芍薬散(熱・とうきしゃくやくさん)
 月経不順、悪阻、子宮内膜炎、更年期障害、耳鳴り、ヒステリー、座骨神経痛など。
 
◇禿鶏散(とくけいさん) 洞玄子(古代中国の性書)〔四目薬〕
 性的不能を防ぐ処方。服用して度々交わう為、妻が病になり薬を庭に廃棄したところ、啄ばんだ鶏が数日間交尾を続け雌の頭を突いて禿になった事から命名された。
   肉?蓉……………………3分
   五味子……………………3分
   菟糸子……………………3分
   遠志………………………3分
   蛇床子……………………4分
 粉砕して篩い、空腹時に匙1杯を酒で飲む。糖蜜と混ぜ丸薬でも可。1日3回服用、60日間飲み続けると40人の女と交わること可なり。
 
◇禿?散A〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、空腹黄酒送服
功用   :温腎壯陽、久戦不敗
   肉?蓉…………………10克
   五味子…………………3克
   菟絲子…………………3克
   遠志……………………3克
   蛇床子…………………4克
 
◇屠蘇散             (別処方)
   蒼朮(おけら)………0.2     0.2g
   山椒…………………0.3     0.2g
   浜防風………………0.6  (防風)0.2g
   桔梗…………………0.3     0.2g
   陳皮…………………0.2     0.2g
   桂皮…………………0.6     0.8g
   丁字…………………………………0.2g
 名医華陀の処方「屠蘇延命散(山椒・肉桂・防風・乾姜・桔梗・細辛)」が基本。平安時代に宮中行事として行われた。『延喜式』によれば25種類の生薬を混ぜた三角に縫合された紅絹(モミ)袋を、大晦日に井戸の水面より少し上に吊り下げ、清らかな気をすいこませ、翌元日早朝に取り出し、酒に入れ、東に向って飲む習わしである。
 朝鮮人参(強壮)・赤朮(健胃・利尿)・桂心(駆風)・防風(発汗・抗菌・鎮静)・蜀椒(健胃・抗菌)・桔梗(鎮咳・去痰)・甘草(甘味)・麻黄(鎮咳)・芍薬(鎮痛)・生地黄(増血)・大黄・烏頭・赤小豆からなり、曲直瀬(まなせ)玄朔(げんさく)(室町時代の名医)が毒性の激しい烏頭・大黄を省いた処方が一般的である。
 元旦の朝、燗酒に入れて飲むと一年間、無病息災と言われる。
屠蘇散は利尿の白朮、去痰の桔梗、健胃の山椒、防風の代用で浜防風、桂枝の代用で健胃・駆風の肉桂、大黄に代わる解毒の和大黄が一般的な屠蘇散。
 
◇女悦丸別法(にょえつがん べっぽう)〔四目薬〕
 女悦きめう丸 (月岡雪鼎・艶道日夜女宝記)
 神仙女悦丸別法(溪斎英泉・閨中記聞枕文庫)
人参……………………等分
竜骨……………………等分
海蛸(烏賊に同じ)……等分
附子……………………等分
細辛……………………等分
山椒……………………等分
牛膝……………………等分
   明礬……………………等分
丁子……………………等分
麝香……………………等分
肉桂……………………等分
石榴皮…………………等分
      
◇女悦丸(にょえつがん)〔四目薬〕
 女悦丸之法(溪斎英泉・閨中記聞枕文庫 初編)
 女悦丸(好色知恵海)
狗脊…………………3匁
蛇牀子………………1匁
紫稍花………………1匁
菟絲子………………1匁
丁子…………………3分
附子…………………3分
石灰…………………3分
鹿茸…………………3分
麝香…………………3分
胡椒…………………3分
 それぞれを粉末にして、蜂蜜で丸めたもの。本来は女性用で、性行為の前に膣に入れておく。覚醒効果により性交中は通常では味わえない敏感な感覚、強い快楽に奔放される。男性の淫茎部「唾にとき麻良のあたまへ塗りまわし乾し後ちに落し用いる(閨中道具狂歌)」に塗ることもある。
 「本剤を一掴みよき酢にて和らげ、行なわんと思うとき、玉門に入れおき、しばらくして取り掛かれば忽ちにして情を催し、泣くが如く、笑うが如く、訴えるが如く、如何なる女といえども飴の如くになる奇剤なり、女喜ぶこと甚だし」と謳った。(常用すると炎症・化膿することがある。)
 
◇合歓散〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、津調入陰戸
功用   :妙不可言!
  紫稍花……………1銭
  母丁香……………3銭
  桂心………………2銭
 
◇熱爐雙妙丹〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、煉蜜為丸、梧桐子大小、行房時取一丸納於陰戸
功用   :陰戸熱、興陽
   細辛……………………等分
   川椒……………………等分
   甘松……………………等分
   丁香……………………等分
   三奈……………………等分
   蛇床子…………………等分
   肉桂……………………等分
   ?香……………………等分
   辛夷……………………等分
   羌活……………………等分
◇伯州散(はくしゅうさん)  伯耆地方の和漢薬(別名・外科倒し)
津蟹(しんかい)(つがに)………等分
反鼻…………………等分
   鹿茸…………………等分
 それぞれ黒焼き後、粉末を配合した物。乳房炎・リンパ腺炎・肛門周囲炎・痔瘻・中耳炎・カリエス・その他外傷に塗布して有効。
 
◇白頭翁湯(はくとうおうとう)
 熱性の下痢・閉経・疝気・冷腹などに用いられる。
   白頭翁………………2g
   黄連…………………3g
   黄柏…………………3g
   秦皮…………………3g
   水………………… 500cc
 約半量まで煮詰め布で濾し、2回に分けて食間か食前に服用する。
 
◇白頭翁加甘草阿膠湯(はくとうおうかかんぞうあきょうとう)
 産後下痢の激しい場合に用いる。
   白頭翁………………2g
   黄連…………………3g
   黄柏…………………3g
   秦皮…………………3g
   甘草…………………3g
   阿膠…………………3g
   水………………… 500cc
 約半量まで煮詰め布で濾し、2回に分けて食間か食前に服用する。
 
◇八味丸(熱・はちみがん・八味地黄丸・地黄丸)
 江戸時代に最も広く用いられた補精剤・腎虚薬。
 糖尿病、精力減退、前立腺肥大症、夜尿症、動脈硬化、更年期障害、白内障など。六味丸を含めて陰萎の特効薬である。
地黄………………2(8両)
山茱萸(さんしゅゆ)……………1(4両)
乾山薬……………1(4両)
沢瀉 ……………0.8(3両)
茯苓 ……………0.8(3両・白茯苓)
牡丹皮 …………0.8(3両)
桂皮 ……………0.3(1両・肉桂)
附子 ……………0.3(1両)
 上記生薬を蜂蜜を用い丸薬とする。1〜3gを1日3回服用する。桂皮・附子を除いた法剤は「六味丸」である。( )内は諸書(江戸時代)に記される処方。
 
◇半夏厚朴湯(熱・はんげこうぼくとう)
 不安神経症、心臓神経症、食道神経症、自律神経失調症、不眠、気管支炎など。
 
◇飛燕喜春散〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、煉蜜為丸、梧桐子大小、毎服一丸
      津調塗於玉茎上入陰戸
功用   :女心歓洽、情動不已
   丁香……………………5銭
   香附子…………………5銭
   石灰末…………………5銭
   胡椒……………………5銭
   烏亀骨…………………5銭
   鹿茸……………………5銭
   金毛狗腎………………5銭
   蛇床……………………1銭
   紫稍花…………………1銭
   菟絲子…………………1銭
   麝香……………………3分
 
◇美女一笑散〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、男津調入陰戸
功用   :女情歓美、四肢困懈
   青木香…………………等分
   龍骨……………………等分
   山茱萸…………………等分
   蛇床子…………………等分
   遠志……………………等分
   官桂……………………等分
   石榴皮…………………等分
 
◇美女顫聲嬌〔四目薬〕
制法・用法:煉蜜為丸、黄豆大小、房事前取一丸置陰道
功用   :男歓女悦
   白礬……………………3銭
   樟脳……………………1銭
   蛇床子…………………2銭
   木香……………………1銭
 
◇美女倒提金方〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、津調入陰戸
功用   :妙極!
  硫黄……………等分
  茱萸……………等分
  青木香…………等分
  麝香……………等分
 
◇秘精丸(ひせいがん)  <済生方・精力剤>〔四目薬〕
   牡蠣…………………
   莵絲子
   家韮子
   龍骨
   牡蛎
   五味子
   桑?蛸
   白石脂
   茯苓
 
◇白虎加人参湯(寒・びゃっこかにんじんとう)
 暑気あたり、日射病、流感、肺炎、糖尿病、腎炎、尿毒症、夜尿症、湿疹など。
 
◇武則天花心動房術〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、房事時、用唾液調塗於陰茎亀頭
功用   :男女雙美
   天雄……………………2銭
   蛇床子…………………3銭
   雌雄沒石子……………1両
   去心遠志………………3銭
   川椒……………………3分
 
◇不倒丸(ふとうがん)〔四目薬〕
制法・用法:碾碎、煉蜜成丸、毎日両次、温水送服
功用   :温腎壯陽
   制黒附子………………6克
   蛇床子…………………15克
   淫羊?…………………15克
   益智仁…………………10克
   甘草……………………6克
 
◇防已黄耆湯(熱・ぼういおうぎとう)煎じ方A・服用法C
 慢性腎炎、ネフローゼ、多汗症、肥満、変形性膝関節症、慢性関節リウマチなど。
   防已……………………5.0
   黄耆……………………5.0
   白朮……………………3.0
   大棗……………………3.0
   甘草……………………1.5
   生姜……………………1.0
 
◇防風通聖散(寒・ぼうふうつうしょうさん)煎じ方B・服用法C
 高血圧、動脈硬化、糖尿病、便秘、肩こり、慢性腎炎、蓄膿症、脱毛症、歯痛など。
 @滑石……………………5.0
  石膏……………………3.0
  白朮……………………2.0
  桔梗……………………2.0
  黄?……………………2.0
  甘草……………………2.0
  大黄……………………1.5
  芍薬……………………1.2
  川?……………………1.2
  当帰……………………1.2
  山梔子…………………1.2
  連翹……………………1.2
  薄荷葉…………………1.2
  生姜……………………1.2
  荊芥……………………1.2
  防風……………………1.2
  麻黄……………………1.2
 A芒硝……………………1.5
 
◇補中益気湯(熱・ほちゅうえっきとう)
 胃下垂、食欲不振、慢性下痢、夏痩せ、子宮下垂、貧血症、虚弱体質、低血圧など。
   黄耆…………………4
   人参…………………4
   朮……………………4
   当帰…………………3
   陳皮…………………2
   大棗…………………2
   甘草 ………………1.5
   柴胡…………………1
   乾姜 ………………0.5
   升麻 ………………0.5
 
◇帆柱丸(ほばしらくわん・危檣丸)〔四目薬〕
地黄…………………3匁
山茱萸(さんしゅゆ)………………1匁
   紫稍花………………1匁
   蛇牀子………………1匁
当帰…………………1匁
菟絲子………………1匁
丁子草………………1分
 催淫効果を謳った内服媚薬、四目屋忠兵衛の専売品。「男根危檣丸(ほばしらくわん) 此薬一廻り(7日間)用ひへば、いかほど弱き男根(なんこん)なりとも勢力を増し、もつとも御老人なりとも、心の侭に強くする事甚だ妙なり」。と謳った。
 
◇麻黄湯(熱・まおうとう)服用法:朝・夕食後すぐ、1回100ccを服用。
 風邪、インフルエンザの初期、夜尿症、関節痛、腰痛など。
   @麻黄……………………5.0
   A杏仁……………………5.0
  桂皮……………………4.0
  甘草……………………1.5
 煎じ方:@に水400ccを加え、350ccまで煎じる。次にAを加え200ccまで煎じ、カスを除く。
 
 麻黄湯2(傷寒論) 服用法:600ccの水が半量になるまで煎じる。一日3回、服用後は被覆して発汗し、効果があれば中止する。
   麻黄………………………9
   桂枝………………………6     
杏仁………………………9
炙甘草……………………3
 
◇網膜炎方
 女貞子は、中国で臨床に応用され眼科でよく用いられ、視力減退・目がかすむなどは肝腎陰虚の症状があるとされ、中心性網膜炎や老人性白内障の初期に枸杞子と六味地黄湯を配合して与えている。
   女貞子……………………9g
   枸杞子……………………12g
   熟地黄……………………15g
   茯苓………………………15g
   沢寫………………………9g
   牡丹皮……………………6g
   山茱萸……………………9g
   山薬………………………12g
 
◇楊妃夜夜嬌〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、房事時、用唾液調塗於陰茎亀頭
功用   :久戦不疲
   蛇床子…………………等分
   遠志……………………等分
   蜂房……………………等分
   五味子…………………等分
   細辛……………………等分
   地龍……………………等分
 
◇惹意牽裙散〔四目薬〕
制法・用法:上為末、放在茶酒、与婦人食之
功用   :迷女性、任君所為
      慎用、後果自負
   牡丹花…………………等分
   天仙子…………………等分
   天茄花…………………等分
 
◇浴爐散〔四目薬〕
制法・用法:毎用一服水二鍾、連根?三枝、温洗陰戸
功用   :行事興陽
   松香……………………等分
   甘松……………………等分
   青皮……………………等分
   荊芥……………………等分
   五味子…………………等分
   蛇床子…………………等分
   樸硝個…………………等分
 
◇楽安公主熱爐方〔四目薬〕
制法・用法:碾為細末、行房時少許納於陰戸
功用   :男子興陽、雙美
   川椒……………………等分
   枯白礬…………………等分
   ?茱萸…………………等分
   蛇床子…………………等分
 
◇六君子湯(熱・りっくんしとう)
 慢性胃炎、胃下垂、胃アトニー、消化不良、食欲不振、胃潰瘍、嘔吐など。
 
◇龍雄蛇油(りゅうおうじゃゆ)〔四目薬〕
制法・用法:中西醫結晶品、日本傳入、房事前20分鐘噴在陰莖亀頭部位
功用   :興奮、延時
   野人參…………………20%
   鹿茸……………………10%
   海狗鞭…………………10%
   冬蟲草…………………10%
   海馬……………………5%
   大蛤?…………………5%
   鹿胎……………………5%
   ?睾丸…………………5%
   杜仲……………………5%
   淫羊?…………………5%
   鎖陽……………………5%
   西藥……………………10%
 
◇冷飲子(れいいんし)
   虎杖根……………………5g
   甘草………………………3g
   水……………………… 600cc
 冷やした液は暑気あたりの飲料であるが、尿が出にくい時、手足が腫れている時、腹が石の様に硬くなって刺す様に痛い時、女性の経脈不通の時(妊婦は不可)、身体中の皮膚が痒く爪で掻くと血が出る時に用いる。
 
◇令女玉門小方(れいじょぎょくもんしょうほう) 〔四目薬〕
制法・用法:散絹裏盛、置陰道中
功用   :使陰道緊縮如処女
   硫黄……………………4分
   遠志……………………2分
 
◇蝋丸(ろうがん)<閨房秘術 宝文庫>〔四目薬〕  
 蝋薬(らうやく・近松門左衛門)
 阿蘭陀ろう丸(四目屋)
 紅毛蝋丸(溪斎英泉 真情指南)……女のよろこぶ薬  
   人参……………………等分
   牛膝……………………等分
   附子……………………等分
   山椒……………………等分
   竜骨……………………等分
   肉桂……………………等分
   細辛……………………等分
   石榴皮…………………等分
   白礬(焼等分明礬)……等分
   丁子……………………等分
   麝香……………………等分
   烏賊……………………等分
 上十二味、目方各々等分、極細末になし白蜜にて練り、黒豆の大きさに丸ずべし。扨て上にかける蝋丸の拵へ方は、無患子(むくろじ)へ極上々の生蝋を熔かし掛けて丸くするなり。後ち乾きたる時、静かに小刀を以て二ツに引き割り、其中へ彼の丸薬を詰めて、蝋を火にて炙り元の如く合わせて丸くすべし。斯くの如くする時は薬気外へ洩れず、久しく貯へてますます薬力盛ん也。
 この丸薬は、其中の揮発性成分が放散するのを防ぐため、外部を生蝋で包み、使用の際に蝋殻を割って中味を取り出すように拵えてあり、「少し玉門の中へ入るゝと、暫くして玉門の中ほかほか少しむづかゆきやうになる、頻りに淫気催すこと奇妙なる薬」とある。(膣粘膜に充血をきたし、快美感を増大する) 
 使用法は、@中味を噛み砕き唾液に混まじ、陰茎のうしろに塗りまわす。
      A      〃       指にて膣中に入れる。
 
◇六神丸(ろくしんがん) 雷氏方に収載
   蟾酥(せんそ)
   犀黄(さいおう:牛黄)
   腰黄(ようおう:雄黄)
   珠粉(しゅふん:真珠)
   元寸香(げんすんこう:麝香)
   冰片(ひょうへん:竜脳)
 粉末にして直径2〜3mm、1粒15mg位にする。通常金箔で包み、蟾酥の刺激を咽喉部に接触させないようにする。発作時に1粒、1日2〜3回頓用する。
 主に蟾酥・牛黄・麝香の三味が必須で、動悸・息切れなどの改善薬として家庭薬として使われているが、殆ど蟾酥の薬効を期待した処方である。
 
◇鹿角散(ろっかくさん) 洞玄子〔四目薬〕
 男の五労七傷と、男性器が萎えて起たず、射精に至らず、小便の切れが悪くなった症状(起ち損ないや行為中の縮小)を治す。
   鹿角………………………4分
   柏子仁(はくしにん)(白檀の種)………4分
   菟糸子……………………4分
   蛇床子……………………4分
   車前子……………………4分
   遠志………………………4分
   五味子……………………4分
   肉?蓉……………………4分
 生薬を搗いて篩い、散剤として毎食後(1日3回)、匙の半分を服用、効果がない時は匙1杯を服用する。
 
◇下痢の治療
   燕窩…………………6g  
   人参…………… 1.5g
   水……………… 2.7g
 重湯煎にのせ、とろ火でゆっくり煮て食べる。
 
◇老人の痔疾と小児の胎熱の治療
   燕窩…………………9g  
   氷砂糖………… 1.5g
 よく煮て数回、頓食する。
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